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FXの口座開設にかかる時間は最短即日~約3日
初めてFXに挑戦するときは、口座開設にどれだけの時間がかかるのかイメージができませんよね。
そこで今回は、実際に申し込みから口座開設完了までにかかる日数を調べてみました。
近年はオンラインで本人確認ができるシステム「eKYC」を導入するFX会社も増えてきており、最短で即日の申込み~審査~口座開設~取引が可能です。
対応してない場合でも、本人確認書類はオンライン上で画像としてアップロードできるため、手続き自体はその日のうちに完了します。
審査に通過すれば、数営業日でログイン情報が郵送されますので取引が開始できます。
口座開設をする際の注意点
-
- 口座開設にはマイナンバーや本人確認書類の提出が全てのFX会社で必要です
- 提出はスマホやパソコンで写真をアップロードするだけ
- 免許証やマイナンバーカードがなくても代用できます(提出書類・提出方法については以下の記事を参照)
早く口座開設する4つのコツ
早く口座開設をするためには、以下の4つを意識するようにしましょう。
- 申し込み~口座開設完了までの期間が短いFX会社を選ぶ
- 15時までに申し込み手続きとマイナンバー等の必要書類の提出を行う
- 自分が郵送物を確実に受け取れる日に合わせて申し込む(早ければ1~2営業日)
- eKYC対応の口座を選ぶ
15時までに申し込むというのは、審査担当の部署が開いている可能性が高く、即日で審査をしてくれるFX会社が多いからです。
郵送物受け取りの注意点
口座開設完了後、IDとパスワードが書かれた書類が必ず郵送されます。
家族に内緒でFXを始めたい場合でも、これだけは避けられません。本人確認も兼ねてIDとパスワードは簡易書留で郵送通知することが当局によって義務付けられているからです。
ただし、IDとパスワードの書類以外を郵送しないように変更することは可能ですので、FX会社に問い合わせてその旨を連絡しましょう。
eKYCとは
eKYCとは、すでに何度か出てきていますが、「electronic Know Your Customer」の略で、オンラインによる本人確認手段のこと。
自分の顔や免許証などを、アプリなどで指示どおりに撮影することで本人確認を行うもので、従来の方式(書類郵送)に比べ大幅な時間短縮が可能になりました。
近い将来の導入を発表しているFX会社もあり、これからはよりeKYCが身近になっていくことでしょう。
FX口座開設で大事な3つの審査基準
口座開設の審査は厳しいのでしょうか?
多くのFX会社では審査基準は非公開ですが、基本的には以下の3点を満たしていれば、多くの場合口座開設が可能です。
FXの口座開設で大事な3つの審査基準
- 資産をもっていること
- 満20歳以上であること
- 嘘を書いて申し込みをしないこと
多くの人は「資産」が気になると思いますが、学生も審査に通るので、銀行の口座開設とほぼ同じと考えるといいと思います。
もう少し詳細を説明しましょう。
「資金」があればローンや借金などがあっても口座開設できる
FX会社は金融資産を他の項目より重視しているといわれています。
もし大きな損失を出した場合、それを本人が負担できなければそのままFX会社の損失となってしまうからです。
例えば、GMOクリック証券は「100万円以上の金融資産」が審査基準にあります。
他のFX会社も、公表はしていないのですが100万円以上や30万円以上といった審査基準を設けているところがあり、その基準に満たなければ審査に落ちてしまいます。
しかしFX会社は、実際にあなたの資産を調査するわけではありません。
保有資産を細かく調べ上げる必要はなく、おおまかな金額を申告すれば問題ないでしょう。保有資産を入力する画面も「10万円~100万円」といった具合に、かなり金額に幅を持たせてあります。
基本的には、保有資産のところで厳しい審査が行われるわけではないので、事実とかけ離れた虚偽の申告をしないように注意しましょう。
「20歳以上」なら無職・専業主婦・学生でも口座開設可能
FXの口座開設に職業はほとんど関係ありません。
上述したとおり、FX会社が重要視しているのは資産です。仮に無職であっても、投資能力があり、資産をもっていれば関係ありません。
無職や専業主婦など収入がなくても、ほとんどのFX会社の審査に問題なく通ります。また、学生でも満20歳以上であればFXの口座開設が可能です。
実際の画面で、職業の一覧には専業主婦も無職も含まれています。
試しに会社員を選んでみると...
勤務先名称と勤務先の電話番号を記入する必要があります。
このように、これ以上の記入を求められることはありません。
では20歳未満の人はどうすればいいのでしょうか。
SBIFXトレードなら18歳以上であれば口座開設可能です。
ただし、保護者の方(親権者)の許可を得ることが必要です。
他人の名義を借りて口座開設・取引することはFX会社の約款違反(名義貸し)になり、強制解約の対象になるので気をつけましょう。
嘘がバレると強制解約!「正しい情報」で申告を
FXの口座開設で嘘の情報を入れても、それをFX会社に知られなければ審査に影響を与えません。
例えば、無職の人は審査に不利になるのではないかと思い、虚偽の勤務先などを申告したくなるかもしれません。
しかし、無職だとしてもFXの審査に通ることがほとんどですので、そもそも嘘をつく必要がありません。
もちろん嘘であることが判明した場合は、強制解約になりますので、嘘の情報は記入しないようにしましょう。
口座開設できない理由を考察する
下記項目に一つでも該当する方は、そもそもFX口座を開設することができません。
口座開設できない人
- 未成年(18歳以上から口座を開設できるFX会社も一部ある)
- 年齢制限オーバー(75歳以上もしくは80歳以上をNGとするFX会社が多い)
- 海外在住(国内FX会社の大半が国内居住者向けにサービスを提供している。ただし、外国人でも日本国内に居住していれば口座を作れるFX会社が多い)
- FX会社が定める各種規程、約款、ルール等に同意できない
- 自身のメールアドレスを持っていない
- FX会社や証券会社など金融商品取引業者に勤務している
- 既にそのFX会社で口座開設している
- 反社会勢力と関りがある
一方、FX会社の審査に落ちても「他社に申し込んだら審査に通った」ということはよくありますので、1社落ちたぐらいで諦めることはありません。
再審査を受けることは可能ですが、FX会社の顧客管理部門は一度審査に落ちた人をリストアップしていることがほとんどです。
落ちた原因が解決されないかぎりは、何度審査を受けても高確率で審査に落ちるでしょう。
審査基準はFX会社によって異なるので、審査に落ちた原因の見当がつかない場合は、別のFX会社で申し込みましょう。
実際の画面で解説|口座開設の申し込み方法
ここまで読んでもまだ気になることがある、不安が残っている...。
そんなあなたに、口座開設の申し込みをする前段階から実際に取引を始めるところまで、一連の流れに沿って些細な疑問にもすべてお答えいたします。
口座開設の申し込み画面の記入方法
FXを始めるにあたって最初にしなければならないのが、FX会社への申し込みです。
申し込みフォームは数十個もの質問があり、聞いたことのない言葉も出てきます。意味がわからなくて焦るかもしれませんが、実はそこまで深く考えることはありません。
申し込みフォームに入力する内容はFX会社ごとに大きな違いはありません。一例として、DMMFXの申し込み画面を参考にして説明をしていきます。
1つずつ説明していきますので、まずは下記のボタンをクリックして申し込み画面を開いていただき、そのとおりに記入していきましょう!
年収
主婦や学生など、収入の少ない方でも口座開設をしている人は多くいるので、年収が審査に大きく影響するわけではありません。
収入を証明する書面(収入証明書)を送るように言われることも基本的にありません。
投資可能資金額
FXの口座開設に審査があるのは顧客を守るためでもあります。投資をしても、または投資で損失が出たとしても生活に影響を与えない範囲の「投資可能資金額」を考えて記入しましょう。
100万円を投資可能資金額としているのに実際は10万円しか入金しなかったとしても、FX会社から何か連絡がくる可能性もほぼありません。
取引経験(投資経験)
こちらも自己申告ベースです。
「未経験だと審査に落とされるのでは」という不安から1~5年の投資経験を申告する申し込み者も多いのですが、それを証明する資料を送るようFX会社から請求されることはないのが実情です。
そもそも、FXや他の投資に関して未経験者であってもそれをもって審査に落ちることはありません。
投資に関しては、過去に1回でも取引をしていればその時点からの経過期間を申告しても投資経験として特段問題はありません。
投資目的
短期売買、中長期運用などから選択するタイプで、「どれを選べばいいのか?」迷われる方も多いと思います。
ただ、どれであっても審査に大きな影響はなく、正直に申告して問題ありません。
申し込み後から口座開設完了まで
口座開設に必要な書類について
申し込みが完了したら、次は確認書類を提出する必要があります。
本人の確認書類とマイナンバーの確認書類がどちらも必要
FXの口座を確認するための書類は、本人であることを確認するものと、マイナンバーを確認できるものの2種類が必要です。
この際、マイナンバーカード(個人番号カード)の表裏の両面で、両方の確認が可能です。
マイナンバーカードがない場合、それぞれについて必要な書類を用意します。
本人を確認できるもの
- 運転免許証
- パスポート
- 在留カード
- 住民基本台帳カード
- 特別永住者証明書
- 各種健康保険証
- 住民票の写し(マイナンバー記載無し可)
- 印鑑登録証明書
顔写真の有無により、1点だけで良い場合と、2点提出する必要がある場合があります。
マイナンバーを確認できるもの
- 通知カード(マイナンバーカード発行前の書類)
- マイナンバーが記載された住民票
本人確認書類を送るタイミングは、申し込みフォームの記入が終わった後である場合がほとんどです。
ログイン情報を郵便で受け取る
審査が完了したらログインIDやパスワードが記載された書類が郵送されます。簡易書留で発送されるので自宅で対面で受け取る必要があります。
ただし先述のアプリを使ったeKYCの場合、郵送のタイムラグなくすぐに口座が開設できます。
口座開設完了後から取引開始まで
さあ、ここまできたらあと一歩です。FXの口座に入金してアプリでチャートを開けたら取引開始です。
初回入金額はいくらでも可能
多くのFX会社では、入金額に決まりはありません。そのため、あなたに合った必要な金額を入れて取引することができます。
ただし、口座開設のキャッシュバックキャンペーンなどを利用するときには「初回入金10万円以上」などの条件がつきます。
キャンペーンを利用したい場合、最初に少ない額を入金してしまうと、適用されなくなってしまうので十分注意しましょう。
ちなみに、入金に際してかかる手数料を無料にする方法としては「クイック入金」があります。
FX会社によって1回あたりの最低入金額が決まっていますが、入金手数料が無料になるのは魅力的ですよね。
口座開設キャッシュバックキャンペーンで得をできるとは限らない?
FX会社は顧客獲得のため、頻繁に口座開設のキャッシュバックキャンペーンなどを行っています。また、キャンペーンによって内容も条件も異なります。その内容は多種多様ですが、大まかにまとめると以下の3種類になります。
取引数量に応じて増額というパターンが多く、取引数量に応じて金額が増えます。
キャッシュバックキャンペーンの種類 | |
---|---|
口座開設入金 | 口座開設するだけ。入金しても後で引き出せます |
口座開設1回取引 | 口座開設して1回取引するだけです |
一定以上の入金、一定以上の取引 | FX会社が定める金額以上の入金、あるいは一定ロット数以上の取引が条件です |
この3つの中でもっとも多いのが③のパターンで、取引数量に応じてキャッシュバックの金額が増えるキャンペーンです。
このキャンペーンは期間内にどのくらいの通貨量を取引したのかによってキャッシュバックの金額が変わり、キャッシュバック額の変わり目はFX会社によってまちまちです。
比較をして使いやすいところを選ぶうえでも、キャンペーンを利用して複数のFX会社に口座を開設してみるという選択肢もあります。
ただし、キャッシュバックの条件を達成するためだけに、機械的に新規建てと決済を繰り返すだけでは、トータルでマイナスになってしまうことがほとんどです。
例えば、100万通貨以上取引をしたら2,000円のキャッシュバックという条件の場合。米ドル/円のスプレッドが0.2銭で100万通貨取引したら、スプレッド分だけで2,000円分かかってしまいます。
こういったキャッシュバックキャンペーンの場合、あくまで「スプレッドというコストを支払った上で、利益を目指すトレードをするにあたり、そのコストが安くなるもの」という意識で利用しましょう。
キャッシュバックに税金はかからない
「口座開設キャンペーンでいっぱいキャッシュバックをもらえたけど、税金はかからないのか?」と疑問に思う人も多いと思います。
結論からいうと、ほとんどの場合で税金はかかりません。キャッシュバックは毎月1万円もらえるというような継続的な収入ではなく、口座開設したそのときしかもらえない一時所得の扱いです。
一時所得には50万円の特別控除があるため、これを超えなければ税金を納める必要はありません。キャンペーンだけで50万円以上の所得が発生することはまずありません。
FX会社4つをご紹介
FX会社は数多くありますが、その中から今回は下記の4社をピックアップしてご紹介します。
GMOクリック証券*
まずはGMOクリック証券です。
特徴
- 使いやすい取引ツール(高性能取引ツールもすべて無料)
- 安定したシステム
- 総合力が高く万能
使いやすい取引ツール(高性能取引ツールもすべて無料)
親会社はIT企業のGMOインターネット株式会社であるため、その技術力を活かして取引ツールやシステム開発に強みがあります。例えば、「プラチナチャートプラス」という取引ツールでは38種類ものテクニカル指標を使用することができます。また、取引に必要な機能を自由にカスタマイズすることもできます。
安定したシステム
FX取引において生命線である取引ツールの機能性・操作性が高く、またシステム障害に強いため安定した取引が可能です。
スプレッド一覧(原則固定) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | 0.2銭 | ユーロ/円 | 0.4銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭 | ポンド/円 | 0.9銭 |
DMMFX|取引コストが低い!狭いスプレッド!
次にローラさんの広告でおなじみのDMMFXです。
特徴
- 通貨ペア全種類で狭いスプレッド水準を実現
- レベルの高いスマホアプリ
- 取引数に応じた独自のポイント制度
通貨ペア全種類で狭いスプレッド水準を実現
DMMFXの大きな長所は、取り扱っている20通貨ペア全てで狭いスプレッド水準を実現しているところです。
単に狭いだけでなく、平均で95.76%の提示率(2019年4月1日マーケットオープン~2019年4月30日マーケットクローズにおける米ドル/円の提示率)を実現しています。
レベルの高いスマホアプリ
スマホのアプリも操作性に優れていて、ニュースやレートをいつでもチェックすることが可能です。
スマホアプリ「スマートフォンアプリDMMFX」は見やすさで評判が高いアプリです。外出時でもトレードが難なく行えるように開発されているので、基本的なテクニカル分析用の機能が充実しています。
取引数に応じた独自のポイント制度
1万通貨の取引毎に最大3ポイントがもらえる取引応援ポイントサービスを行っています。
DMMFXの1ポイントは1円に換金することができます。
例えば、米ドル/円1万通貨をレバレッジ25倍で40,000円(米ドル/円 1米ドル100円と仮定)の元手で売買することで1回あたり1円のポイントが付くことになります。「ちりも積もれば山となる」ということで、頻繁に取引をする方にとってはうれしいサービスです。
平日は24時間電話による問い合わせの対応もしているため、もし不安なことがあればすぐに問い合わせることができます。
スプレッド一覧(原則固定) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | 0.2銭 | ユーロ/円 | 0.5銭 |
豪ドル/円 | 0.6銭 | ポンド/円 | 1.0銭 |
GMO外貨|数千円から始められる
特徴
- 1,000通貨単位(4,000円)から始められる
- 高性能なスマホアプリ「外貨ex」
1,000通貨単位(4,000円)から始められる
多くのFX会社が1万通貨単位であるところを、GMO外貨は1,000通貨単位からと、単純計算で10分の1の資金から取引が可能です。現在日本での最大レバレッジは25倍のため、1米ドル100円計算で考えれば、1,000通貨単位で取引するには4,000円から取引が可能ということになります。
高性能なスマホアプリ「外貨ex」
40万ダウンロードされたスマホアプリ「Cymo」の後継アプリである「外貨ex」があります。チャート付きワンタッチ注文や多彩なチャート機能が搭載されており、直感的な操作で戸惑うことなくトレードができます。
スプレッド一覧(原則固定) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | 0.2銭 | ユーロ/円 | 0.4銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭 | ポンド/円 | 0.9銭 |
LINE FX|シンプルさ・使いやすさが特徴
最後はLINE FXです。
特徴
- LINEアプリの各種通知設定が便利!
- 取引アプリはシンプルで初心者にも直感的に使いやすい
LINEアプリの各種通知設定が便利!
LINE FXの公式アカウントを友だち登録しておくことで、経済指標の内容、登録した通貨ペアの相場急変通知、LINE FXキャンペーン内容の通知をメッセージで受け取れるようになります。
また、普段使っているLINEアプリのホーム画面からLINEFXに直接移動することもできるようになります。
取引アプリはシンプルで初心者にも直感的に使いやすい
また、LINE FXアプリの画面はシンプルで操作しやすく、初心者でもスムーズに取引ができます。4分割のチャート画面では、チャートをタップするだけでそのチャートを大きく表示でき、チャート上からのストリーミング注文も可能です。
FXの口座を開設すると勤務先に知られる?
実際にFXの口座開設をする際には、マイナンバーや勤務先の企業名、勤務先の電話番号などさまざまな情報の記入が求められます。
これらの情報を記入することで「FXをやっていることが勤務先に知られてしまうのでは?」と不安に思う人は多いのではないでしょうか。
勤務先に知られる可能性はほとんどない
FXの口座開設をしても、会社に知られる可能性はほぼありません。
さすがに、「どんなケースにおいても100%知られることはない!」と断言することはできませんが、可能性は非常に低いと言えるでしょう。
なぜなら、FX会社から在籍確認の電話がかかってくることはまず考えられないからです。
キャッシングやカードローンの審査などでは、勤務先へ在籍確認の電話がかかってくるという話をよく聞きますよね。
しかしFXの場合は、よほど特別な事情がない限り在籍確認の電話が来ることはりません。書類などが勤務先に郵送されることもありません。
勤務先の記入はなぜ必要?
FX会社が勤務先を記入させる理由は、「投資家の情報をある程度知っておきたいから」というレベルで考えて問題ないでしょう。
「もしかして有名企業じゃないと審査に通らないのでは?」と思う人もいるようですが、そんなことはありません。
学生も審査が通ることがほとんどなので、勤務先の記入について極端に大げさに考えなくても大丈夫です。
マイナンバーを提出しても勤務先に知られる可能性はほぼない
口座開設にはマイナンバー確認書類の提出が必須ですが、これによって勤務先に知られる可能性もまずありません。
なぜかというと、マイナンバー制度は行政が個人情報を適正に把握し徴税を行うためのものであり、あくまでFX会社が税務署などに報告をするために利用されるものだからです。
口座開設時にはいろいろと個人情報を提出する必要があるので、「勤務先に知られそう」と思ってしまう気持ちはわかりますが、その心配はほぼないと言っていいでしょう。
万が一知られたとしても、FXは資産運用であり「副業」にはあたりません。
ただし就業規則によって「FXも副業に含める」などと明記されている場合はこの限りではありませんので、心配な人はまず就業規則を確認してみましょう。
またFXに熱中しすぎて業務に支障を来すようなことがあると、どんな場合であれ問題になるはずなので注意しましょう。
FX口座を複数持つとできること
FX口座は、いくつ保有してもOKです。トレーダーの中には複数の口座を持っている人もたくさんいるので、余裕があれば2つめ、3つめの口座開設を検討するのもいいでしょう。
FX口座を複数持つことによって、以下のようなメリットが得られます。
- 複数の情報源から市場に関する情報を得ることができる
- それぞれのアプリに別の分析ツールを表示することができる
- 「さやどり」というスワップポイント手法が使える
- システム障害時にリスクヘッジのトレードができる
それぞれについて、詳しく解説していきましょう。
1.複数の情報源から市場に関する情報を得ることができる
多くのFX会社は、為替市場などの情報を配信しています。しかし発信されている情報は、発信元の方針などにより内容が異なる場合があります。新聞も会社によって主張が異なりますが、それと同じだと考えればわかりやすいでしょう。
ではいろいろな角度から情報を得るためにはどうすればいいか。それを解決するのが、複数口座の開設です。口座を複数持つことで、複数のFX会社が発信している情報を得られるようになります。
2.それぞれのアプリに別の分析ツールを表示することができる
FX会社では、基本的に1つの口座につき1つのアプリしか使うことができません。しかし複数のFX会社で口座を開設すれば、複数のチャートを同時に起動して確認できるようになります。
複数のインジケーターを複数のチャートに表示すれば、より多角的な分析ができるようになるでしょう。
3.「さやどり」というスワップポイント手法が使える
スワップポイント狙いの長期トレードを考えたときに、為替差損のリスクを抑える方法として用いられるのが、2つのFX口座を用いた「さやどり」です。
さやどりとは、二つのFX会社で逆方向のトレードを行うというもの。片方の口座で出てしまう損失が、もう片方の口座で出る利益で相殺されるので、その上でスワップポイント差を狙うことができます。
もちろんデメリットもあるのですが、ここではひとまず「複数の口座を持つことで、さやどりが可能になる」と覚えておきましょう。
さやどりについての詳しい説明など、スワップポイントを使った取引を検討している方は以下の記事で詳しく解説してますので、参考にしてみてください。
4.システム障害時にリスクヘッジのトレードができる
ひんぱんに発生するものではありませんが、FX会社には「システム障害リスク」も存在します。FX会社のサーバーでシステム障害が発生すると、FX口座にログインできなくなったり、トレードが正常に行えなくなったりすることが考えられます。
もしもポジションを持った状態でシステム障害に巻き込まれてしまっても、決済などの取引をすることはできません。利益が出る方にレートが動けばいいですが、50%の確率で損失の方にも動きます。
そんな時に複数の口座を持っておくことで、リスクヘッジのための逆トレードが可能になります。システム障害が発生した口座と、同じ金額のポジションを逆方向に持つことで、同時に決済すれば同期間に動いた為替差損益を相殺することができます。
その他、口座開設にまつわる注意点
海外FX業者は国内FX業者に比べてリスクがある
FX取引を行うにあたり、海外FX業者の取引口座を開設する方法もあります。
海外FXでは、ボーナス(口座開設時や入金時などに特典として提供されるトレード用の資金)やゼロカット(口座残高を超える損失が発生した場合に、業者が損失額を負担してくれる制度)といったサービスを展開しているところも多く、非常に魅力的に映りますが、国内のFX会社と比較すると、安全性の面では劣っているといわざるを得ません。
一部ではありますが、「金融ライセンスを取得していない」「信託保全などの投資家を守る仕組みがない」業者も存在するからです。
また、海外FX業者は「出金トラブル」も散見されるので、あまりお勧めできるものではありません。
怪しい情報商材系の詐欺には要注意
無事に口座開設が完了すれば、いよいよ取引スタートとなるわけですが、その前に気をつけたい点があります。
それは「目につくインターネット上の情報商材には安易に手を出すべきではない」ということです。
というのも、情報商材の中には詐欺まがいのものも少なからず存在するからです。
相場というものに絶対はなく、確実に稼げるような必勝法はありません。
簡単に儲かることを前面にうたった怪しい情報商材やトレードツールは、まず疑ってかかった方がいいでしょう。
エフプロで紹介しているFX会社の口座では口座維持料金はかかりません。
この記事のまとめ
- 口座開設の手数料・維持費は無料
- 申し込みはスマホで最短7分
- 取引開始までは最短即日、郵送での本人確認をすると約2~3日
- マイナンバーを提出しても勤務先にバレない
- 審査で重要なのは「金融資産」
- 申し込み情報で嘘をつく必要はない
- リスクヘッジのために2社以上で口座開設をしよう
- キャンペーンは条件の確認が重要