目次
FXデモトレード(アプリ)6選|初心者向けに編集部おすすめを紹介
FX会社が提供しているデモトレードの中から、編集部がおすすめできるものを6つご紹介します。
- GMOクリック証券|スマホアプリは登録不要
- GMO外貨|仮想資金が10万から任意設定できる
- 外為どっとコム|PC並みのテクニカル分析も可能
- DMM FX|PC・スマホ・iPadでデモ取引が可能
- ヒロセ通商|土日も仮想レートで練習が可能
- みんなのFX|登録不要ですぐに取引体験スタート
取引ツールの利用範囲、登録方法、仮想資金の金額、利用期間など、各社によって違いがあるので比べてみてください。
デモトレードも含めてFXの始め方や初心者におすすめの口座を知りたいかたは、以下の記事をご参照ください。
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GMOクリック証券|スマホアプリは登録不要
デモトレード環境
GMOクリック証券のデモトレードはパソコンとスマホで利用でき、パソコンではブラウザ版だけでなく上級者向け高機能取引ツール「はっちゅう君FXプラス」も体験できます。
ほぼ本番に近い取引ツールと取引ルールでデモトレードができるため、GMOクリック証券に興味がある人は取引のしやすさを試してみるといいでしょう。
使用期限は1ヶ月。仮想資金は最初の設定で自由に選べる上、途中で追加することもできます。
利用方法
パソコンのデモトレードを利用する手続きは簡単です。GMOクリック証券公式サイト上の申し込みページにニックネーム・パスワード・メールアドレス・希望口座残高などを入力すると、必要な情報をすぐに受け取れます。
スマホのデモトレードの手続きはさらに簡単で、ダウンロードしたスマホアプリのホーム画面で「デモ取引を始める」をタップするだけ。登録不要ですぐに使えます。
なお、GMOクリック証券のデモトレードでは、パソコンとスマホでアカウントを使い回すことができません。
取引ツール
デモ取引ツールでは、本番さながらのチャート分析が可能です。GMOクリック証券の取引ツールの使い勝手を試してみましょう。
パソコン(ブラウザ)版
- テクニカル指標:38種類
- 描画ツール:25種類
- チャート画面:最大16分割表示
上記は「プラチナチャート」の情報です。
スマホ版(GMOクリック FXneo)
- テクニカル指標:12種類
- 描画ツール:12種類
- チャート画面:最大4分割表示を4種類保存対応
はっちゅうくん
- テクニカル指標:8種類
- 描画ツール:なし
- チャート画面:最大6分割表示
高機能分析ツール「プラチナチャート」
GMOクリック証券のFX取引をパソコンで行う場合、チャート分析にプラチナチャートを用い、ブラウザ版取引ツール・はっちゅう君FXプラスを使って注文を出す流れが一般的です。
FX会社が提供している取引ツールの中ではハイスペックな部類に入ります。GMOクリック証券のCFD取引にも対応しているため、CFDや指標と通貨ペアを並べて表示したり、比較表示(組み合わせパターンは2000万通り以上)も可能です。
※デモ取引ではプラチナチャートのCFD取引を利用できません。
仮想資金 | 使用期限 | 通貨ペア数 |
---|---|---|
10〜9,999万円 追加入金不可 |
1ヶ月 | 20通貨ペア |
GMO外貨|仮想資金が10万から任意に設定できる
デモトレード環境
GMO外貨のデモトレードは、パソコンとスマホ・タブレットに対応しています。パソコン版にはウェブブラウザ版とダウンロードが必要なWindowsアプリがあります。
一部使えない機能(マーケット情報や入出金)がありますが、本番用の取引ツールと遜色ありません。
仮想資金は10万円〜1億円の範囲で選べますが、追加入金はできません。最大の1億円でやるのもいいですし、実際に用意する資金に足並みを揃えて練習してみるのもいいでしょう。
登録から約1ヶ月と利用期限は短め。期限に達した後も利用したい際は、再度デモトレードの申し込みが必要です。
利用方法
同一のアカウントでそれぞれの取引ツールを体験できます。申し込み手続きはパソコンの公式サイトやスマホアプリ上で行い、必要事項を入力後すぐに利用できる状態に変わります。
取引ツール
GMO外貨の取引ツールで特に目を引くのがスマホアプリです。
初心者でも直観的に操作ができるようになっており、どのメニュー画面からも1タップで注文画面へ移れるので取引機会を逃しません。
パソコン(ブラウザ)版
- テクニカル指標:31種類
- 描画ツール:8種類
- チャート画面:最大6分割表示
スマホ版
- テクニカル指標:15種類
- 描画ツール:5種類
- チャート画面:最大4分割表示を4種類保存対応
パソコン(Windowsアプリ)版
- テクニカル指標:41種類
- 描画ツール:28種類
- チャート画面:最大10枚表示
仮想資金 | 使用期限 | 通貨ペア数 |
---|---|---|
10〜10,000万円 追加入金不可 |
約1ヶ月 | 24通貨ペア |
外為どっとコム|パソコン並みのテクニカル分析も可能
デモトレード環境
外為どっとコムのデモトレードはパソコンとスマホで利用でき、それぞれアプリをダウンロードして使います。
FX会社のスマホアプリは本番用とデモトレード用で別々に用意されているのが一般的ですが、外為どっとコムのスマホアプリは本番用口座とデモトレード共通という珍しいタイプ。アプリ起動後それぞれのID・パスワードを入力して利用するかたちになっています。
取引ツールで使えないのはマーケット情報と入出金の操作くらい。リアルタイムのレートが配信されており、本番用と遜色ない環境でFX取引の練習ができます。
デモトレードは登録から90日間利用でき、500万円の仮想資金でスタートします。初期設定の変更や途中の資金追加などはできませんが、資金が少なくなってやり直したい場合はアカウントを新たに申請しましょう。
利用方法
外為どっとコム公式サイト上でデモトレード用のアカウント申請手続きを行い、ユーザーID(パソコン、スマホ共通です)を入手。インストールしたアプリを起動後、IDとパスワードを入力すると使えるようになります。
取引ツール
デモトレードの取引ツールでは、本番用と変わらないチャート分析が可能です。
パソコン(ブラウザ)版
- テクニカル指標:17種類
- 描画ツール:13種類
- チャート画面:最大20分割表示
スマホ版
- テクニカル指標:22種類
- 描画ツール:12種類
- チャート画面:最大4分割表示を4種類保存対応
テクニカル指標や描画ツールの種類など、外為どっとコムの取引ツールはスマホアプリがハイスペックであることが魅力の一つです。
コンテストも開催されている
外為どっとコムでデモトレードをするなら、「バーチャルFXコンテスト」に参加登録(無料)しておくのもいいでしょう。これは約90日周期で開催しているデモトレード限定のイベントで、仮想資金500万円をどれだけ増やせるかを競います。
ランキング上位入賞者には豪華賞品がもらえるというお得感のあるイベントですが、デモトレードの目的が本末転倒にならないように注意しましょう。
仮想資金 | 使用期限 | 通貨ペア数 |
---|---|---|
500万円 追加入金不可 |
約3ヶ月 (90日) |
30 |
DMM FX|PC・スマホ・iPadでデモ取引が可能
デモトレード環境
DMM FXでは最短1分で利用できるデモトレードがあります。
DMM FXで提供されている『DMM FX PLUS』、『DMM FX STANDARD』、スマホアプリ『DMM FX』を使ってFX取引を体験できます。
デモトレードは登録から3ヶ月間利用可能ですが、キャンペーンなどの都合により途中終了する可能性があります。仮想資金は500万円の固定スタートで、資金が50万円を切ると自動的に500万円が追加入金されます。
利用方法
DMM FX公式サイト上かスマホアプリからデモトレード用のアカウント申請手続きを行い、ユーザーID(パソコン、スマホ共通です)を入手します。パソコン版デモトレードのログインページが見つかりにくいので、DMM FXから届いたメール経由で移動するのが手っ取り早いです。
取引ツール
デモ取引ツールは、カスタマイズ性の高い『DMMFX PLUS』と、初心者向けの『DMMFX STANDARD』、そしてスマホアプリ『DMM FX』の3種類です。それぞれの特徴と使えるデバイスは以下の通りです。
『DMMFX STANDARD』
- 取引に必要な機能が1画面に集約
- 対応デバイス:パソコン、iPad
- テクニカル指標:5種類
- 描画ツール:なし
- チャート画面:1画面
『DMMFX PLUS』
- 高度なチャート分析が可能
- 対応デバイス:パソコン
- テクニカル指標:20種類
- 描画ツール:4種類
- チャート画面:最大6分割表示
『DMMFX PLUS』は、STANDARDよりも本格的なチャート分析や注文が可能です。よくチェックする通貨ペアや、自分が表示させたい情報をわかりやすくカスタマイズすることが可能です。STANDARDには画面のカスタムはできませんが、初心者にとってはわかりやすいデザインとなっています。
スマホアプリ『DMM FX』
- テクニカル指標:11種類
- 描画ツール:11種類
- チャート画面:最大4分割表示
スマホアプリにはFX初心者にやさしい仕掛けがあるのもポイント。ホーム画面右下にある「チュートリアル」で、注文方法とチャートの操作方法を学べます。
仮想資金 | 使用期限 | 通貨ペア数 |
---|---|---|
500万円 純資産額が50万円以下になると自動入金あり |
3ヶ月 | 21 |
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ヒロセ通商|土日も仮想レートで練習が可能
デモトレード環境
平日は本番と同じレート配信と取引ルール、そしてほとんどの機能を開放しているデモ取引ツール。ヒロセ通商のデモトレードは本番に極めて近い環境でトレードの練習を行えます。
一回申し込めば約3ヶ月使え、登録は何度でも可能。すでに本番口座を開設していても利用できます。登録時に設定する仮想資金は1〜1000万円から自由に決められます。
利用方法
ヒロセ通商の公式サイトかスマホアプリから登録の手続きができます。
デモ登録フォームで必要事項(ニックネーム、メールアドレスなど)を入力すると、デモトレードに必要なログインIDとパスワードが手に入るので、あとは使ってみたい取引ツールをダウンロードし、ツールの指示に従っていくだけ。ダウンロードの時間を含めなければ1分程度でデモトレードを始められます。
ちなみに、同一アカウントで複数の取引ツールに同時ログインが可能なのはヒロセ通商ならではのメリット。たとえばパソコンの取引ツールでチャート分析をしつつスマホアプリで発注することが可能です。
取引ツール
パソコン用が7種類、スマホ・タブレット・モバイル用が7種類と取引ツールが豊富なヒロセ通商。デモトレードでは、パソコン版ではインストールタイプの3種類を、スマホ版ではiPhone、Android、iPadの3種類を使えます。
ここでは、パソコン用の「Mac専用」とスマホ用の「iPhone」をご紹介します。
パソコン版(Mac専用)
- テクニカル指標:22種類
- 描画ツール:6種類
- チャート画面:1つのタブで最大20枚、ツール全体で最大64枚表示
チャートを好きなだけ表示できますが、パソコンの動作が重くなり約定スピードにも影響が出るリスクがあるので要注意。
インストールタイプの他のツールもこのMac専用と同じくハイスペックな仕様です。
ヒロセ通商の取引ツールには「時間指定成行注文」や「pip差決済注文」など、めずらしい注文方法が揃っています。ノーリスクなデモトレードで積極的に試してみて、自分のトレードに使える注文方法を探してみてはいかがでしょうか。
スマホ版
- テクニカル指標:19種類
- 描画ツール:4種類
- チャート画面:最大4分割表示
土日にデモトレードができる
ほとんどのFX会社のデモトレードが本番口座に近い取引時間となっている中、ヒロセ通商では土日もサービスを提供しています。
リアルタイムではない仮想のレートのため、本格的なトレードの練習には使えませんが、注文の操作やFX取引そのものに慣れる上では十分に使えます。
週末に集中的にFXの勉強をしたいなら、登録しておいて損はないでしょう。
仮想資金 | 使用期限 | 通貨ペア数 |
---|---|---|
1~1000万円 追加入金不可 |
約3ヶ月 | 54 |
ヒロセ通商の評判|奇抜なキャンペーンの裏にある徹底した顧客目線
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みんなのFX|登録不要ですぐに取引体験スタート
デモトレード環境
みんなのFXではデモトレードのサービスを実施していますが、試せる取引ツールはブラウザタイプの「Webトレーダー」のみ。より高性能な「FXトレーダー」やスマホアプリの「FXトレーダーアプリ版」のデモトレードは残念ながらありません。
ただし、他社のようにメールアドレスを登録するような手間がかからずにデモトレードを体験できるお手軽さは見逃せません。
基本的に無期限で利用できますが、利用がない状態が30日続くと履歴が消えてしまうので注意が必要です。
仮想資金は100万円の固定スタート。追加入金できないので、資金を増やしたければ新たにやり直しましょう。
利用方法
みんなのFX公式サイトから申し込みボタンを押した5秒後にデモトレードページが開きます。
ウェブブラウザを閉じても履歴が保存されているので、再度同ページから申し込みボタンを押せばデモトレードの続きを行えます。
わざわざ申し込みページを探すのが面倒であれば、デモトレード画面をブックマークしておくといいでしょう。
もし、申し込みボタンを押してもデモトレード画面が開かない場合は、ブラウザがシークレットモードになっていないかチェックしてください。シークレットモードになっていない場合はメンテナンスなどでみんなのFXのサイトが一時的に閉じられている可能性があります。
取引ツール
取引ツールはパソコンのブラウザ版「Webトレーダー」のみですが、FXの注文やチャートの描画の練習などを3ヶ月以上やりたい人に向いています。(3ヶ月以上履歴が残るデモトレードサービスはほとんどありません)
Webトレーダー(パソコン、ブラウザ版)
- テクニカル指標:20種類
- 描画ツール:15種類
- チャート画面:別画面表示で最大8枚
みんなのFXの特徴である情報ツール(通貨強弱、ヒートマップ、TMマップなど)を試せないのは残念ですが、取引ツールの使える機能や操作性は本番用と同じです。
なにより配信レートが本番用と同じである点は、本気でトレードの練習をしたい人にとって大きなメリットと言えるでしょう。
仮想資金 | 使用期限 | 通貨ペア数 |
---|---|---|
100万円 追加入金不可 |
無期限 30日使ってないと履歴抹消 |
34 |
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FXのデモトレードとは?特徴とメリットを解説
デモトレードというものは知っているけれど、どんなことができるか具体的にはわからない…。そのような人のために、あらためてデモトレードの特徴やメリットを解説します。
- 実際の取引ツールとほぼ同じものを仮想資金でお試しできる
- 勝っても負けても現実の損益にはならないのでノーリスク
- 多くの会社が無料で提供している
- メールアドレスの登録だけ(会社によっては登録なし)で利用できる
実際の取引ツールとほぼ同じものを仮想資金でお試しできる
デモトレードとは仮想のお金を使ってFX取引を体験できるサービスです。
取引のルールや取引ツール、配信レートなどは本番口座の環境とほぼ一緒で、「本番と全く同じリアルレート」であることをアピールするFX会社もあるほど。
FX会社にとっては自社商品の試供品といったところで、ユーザーにとってはFX取引の練習ができる便利なツールという側面があります。
勝っても負けても現実の損益にはならないのでノーリスク
デモトレードで使われるのは、仮想の資金です。取引結果の損益は現実のものではないので、どんなに損失を出してもFX会社から請求されるようなことはありません。そしてもちろん、仮想の資金をいくら増やしても現実のものにはなりません。
つまり「FXのゲーム」のようなものです。
FX取引が最初からずっとうまくいくのは超レアケースで、ほとんどの人が失敗を繰り返して上達していくもの。いくらでも失敗が許されるデモトレードは、FX取引の練習に欠かすことのできないツールです。
多くの会社が無料で提供している
デモトレードは一部の会社だけのサービスではなく、多くのFX会社が提供しています。また使用料などもかからず、無料で利用することができます。
デモトレードを無料提供しているFX会社(一部)
メールアドレスの登録だけ(会社によっては登録なし)で利用できる
デモトレードを利用するのに必要な手続きはたった一つだけ。
FX会社公式サイトやデモトレード用スマホアプリにある登録フォームにニックネームやメールアドレス、スタート時の仮想資金などを入力するだけです。申し込みから1分程度でデモ取引画面へたどりつくことができます。
また、GMOクリック証券のスマホアプリ版や、みんなのFXのパソコン版のように、登録作業すら必要なく、ボタン一つクリック(タップ)するだけで利用できるところもあります。
利用できる期間は一般的に30〜90日程度と期限が設けられていますが、期限を過ぎたり、仮想資金が底を尽いてしまって再挑戦したいときは、改めて登録手続きをすればデモトレードを始められます。
デモトレードのデメリット&練習するうえで注意しておきたいこと
「デモトレードでは勝てていたのに、本番の口座で取引を始めた途端に勝てなくなってしまった」。このような失敗談も、実はFX業界ではよくある話。
これはデモと本番の決定的な違い、いわゆる「リスクの有無」に起因しているケースが多いといえるでしょう。大切なお金が損失するリスクにさらされるだけで、今までデモトレードでできたトレードが途端にできなくなってしまうわけです。
デモトレードでできたことを本番で再現できるようにするために、意識しておくべきことを解説します。
- ノーリスクとはいえ雑な取引をしないようにする
- 本番の資金をイメージした数量でトレードする
- ある程度慣れたら、少額でリアルトレードに移行するのもおすすめ
ノーリスクとはいえ雑な取引をしないようにする
仮想資金で取引をしていると徐々に適当なトレードになっていくことがあります。勝っても負けても現実のお金が増えないため、そうなってしまうのは仕方のないことですが、それではトレードの実力が向上しません。
みなさんがFXを始めるのは、トレードで資金を増やして生活を豊かにしたいからだと思われます。その目標を実現するためにデモトレードで練習しているのですから、雑な取引をやらないことが大切です。
(間違っていてもいいので)自分なりに分析をして根拠のあるときだけトレードを行う。これが「当たり前」にできるようになるまで繰り返し練習しましょう。
本番の資金をイメージした数量でトレードする
デモトレードの中には100万円、500万円の仮想資金でスタートするところがありますが、本番用に準備している資金とかけ離れすぎている場合は注意が必要です。
10万円と100万円の資金では、保有できるポジションのサイズが違いますし、同じロットのポジションを持ってもロスカットになるまでの値幅が違います。資金力が違うだけで、まったく別物のトレードになるわけです。
10ロット(1ロット=1万通貨)以上のトレードだって気軽にできてしまうデモトレードですが、本番に移行したときのことを想定したロットで練習した方が、本番で成功する確率が高まるはずです。
初期資金を選べるなら本番で運用する資金と同額に設定し、より実戦に近い環境を作るといいでしょう。
ある程度慣れたら、少額でリアルトレードに移行するのもおすすめ
仮想通貨を使うデモトレードでは、本番で含み損を抱えているときや、損失を確定させて身銭を失ったときに感じる「心の痛み」を味わえません。
FXでは全戦全勝のトレードはあり得なく、勝ち負けを繰り返しながら資金を増やしていくものなのですが、大切なお金がかかっていると正常な判断ができなくなってしまい、損切りすべきときにできなかったり、ちょっと利益が乗っただけで決済してしまいます。
FXで稼げるようになるには、利益を出せる手法のほかに、どんな状況に追い込まれても自分で決めたルールどおりに取引を行えるメンタルの強さが重要で、これは本番のトレードでしか鍛えられません。
デモトレードで取引ツールの操作方法やFX取引の流れを掴めたら、早めに本番のトレードへ移行し、少額資金でトレードの経験値を貯めていくのも一つの手です。
デモトレードを選ぶときにチェックしておきたいポイント
多くのFX会社がデモトレードを提供しており、どこのサービスを利用すべきか悩んでしまうことでしょう。ここではデモトレード選びのポイントを2つご紹介しますので参考にしてみてください。
リアルトレードへの移行を見越して考える
当然ながら「どこのFX会社で本番のトレードを行うのか」を見越してデモトレードを選ぶことが大切です。
たとえば「本番では2万円の資金で始めよう」と考えているのなら、最小取引単位が1,000通貨以下のFX会社が候補になるでしょう。最小取引単位が1万通貨の会社のデモトレードでいくら練習しても、2万円では証拠金が足りず本番に移行できません。
同様に、スキャルピングに挑戦したいと思っているならスキャルピングを公認しているFX会社のデモトレードを選ぶ方がいいでしょう。
FX会社選びのやり方については、以下の記事でも詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にして、デモトレードの会社を決めましょう。
取引ツールの使い勝手が自分に合っているかどうか
FX会社が提供している取引ツールは、すべて同じものではありません。FX会社によって個性があり、ユーザーの好みによって使い勝手が異なってきます。
どんなに取引条件がよくても、取引ツールが自分好みではないと、そこでFXを続けるのは厳しいでしょう。
デモトレードでは本番そっくりの取引ツールが用意されています。FXの基礎知識を勉強するだけでなく「取引ツールの使い心地」もしっかり確認しておきましょう。
デモトレードを提供していないけれど、超少額トレードが可能なFX会社
デモトレードはすべてのFX会社が提供しているわけではありません。ただ、デモトレードはなくても超少額取引に対応しているFX会社であれば「デモトレード感覚」でFXの練習が可能です。
ここでは、超少額取引ができる2つのFX会社をご紹介します。
SBI FXトレード|1通貨から取引可能
SBI FXトレードは最小取引単位が1通貨となっており、米ドル/円を1ドルだけ取引することができます。最低限必要な証拠金は5円程度になるので、500円ほど口座に入金しておけば低リスクで本番のFX取引が可能です。
取引単位 | 1通貨 | 1000通貨 | 1万通貨 |
---|---|---|---|
必要証拠金 | 5.2円 | 5,200円 | 52,000円 |
1円変動した時の損益 | ±1円 | ±1000円 | ±1万円 |
米ドル/円を1通貨取引した際、レートが1円逆行しても含み損は1円で済みます。
デモトレードはあくまでも「本番に近い」のであって「本番そのもの」ではありません。極めて低いリスクで本番の取引環境を確認できることが、SBI FXトレード独自の強みと言えそうです。
SBI FXトレードで取引を始める
マネーパートナーズ|100通貨から取引可能
マネーパートナーズには「パートナーズFX」と「パートナーズFXnano」という2つのコースがあり、後者のnano口座では100通貨から取引可能。SBI FXトレードと同じように、低リスクで本番の取引環境を確認できます。
取引単位 | 1通貨 | 1000通貨 | 1万通貨 |
---|---|---|---|
必要証拠金 | 520円 | 5,200円 | 52,000円 |
1円変動した時の損益 | ±100円 | ±1000円 | ±1万円 |
米ドル/円を100通貨取引した際、レートが1円逆行したときの含み損は100円です。小銭程度の損益で、リアルトレードを行うことが可能です。
マネーパートナーズで取引を始める
リアルトレードを始めた後でも使える、デモトレード活用法
デモトレードはこれからFXを始める人に最適なツールですが、本番用の口座でトレードするようになってからも便利な使い道があるのをご存知でしょうか。ここではデモトレード活用方法を2つご紹介します。
売買ロジックの確認、再検証のために利用する
使おうとしているトレード手法が本当に好成績を出せるのか、リアルレートで手法を検証することをフォワードテストと言います。
本番の口座で取引をしてフォワードテストをするのは少なからずリスクがありますし、実際に取引せずにトレードしたつもりで一つ一つ結果を残していこうとすると記録をつける手間がかかります。
そこで役に立つのがデモトレードです。ノーリスクでトレードができる上、1〜3ヶ月程度取引履歴を残せます。試してみたい手法を手に入れたら、デモトレードを使ったフォワードテストをぜひ試してみてください。
FX会社が開催するデモトレード大会に参加する
FX会社が開催するデモトレード大会に参加して、勉強してきた成果を腕試ししてみるのも面白いかもしれません。
たとえば、外為どっとコムの「バーチャルFX」では、3ヶ月ほどの期間内でどれだけ有効評価額(口座資金+評価損益)を増やせるかを競い、ランキング上位に入賞するとギフト券がもらえます。
ただ、このような商品がもらえる大会だと、商品目当てに一か八かのハイリスクなトレードをしがちです。普段なら絶対にやらないトレードをすることで本来のトレードの調子が崩れてしまう恐れがあるので、本番の口座で順調に稼げている人は無理に参加する必要はないでしょう。
FXのデモトレードに関するQ&A
デモトレードを体験したからといって、必ず本番に移行しなければならないといったルールはありません。気になるところはいろいろと試してみましょう。
デモトレード口座は、いくつ持っていても構いません。極論すれば、デモトレードを提供しているすべての会社でデモトレードをやっても問題ありません。
ちなみにこれは、本番用の口座も同様です。複数の銀行口座を持っていても問題ないのと同様、複数のFX会社で口座を持ち、使い分けているトレーダーも多くいます。
最大の違いは「メンタルに与える影響」です。デモトレードでは、FXの基本的な仕組みや注文方法、テクニカル分析のやり方などいろいろな練習ができますが、「現実の資金が増減する」ことはありません。
FXライフを長く続けていくうえでメンタルの鍛錬は非常に重要ですが、これはやはり、リアルトレードで経験を積みながら身につけていく必要があります。
外為オンラインの「iサイクル2取引」ではデモトレードを体験することができます。自動売買のデモトレードを提供している会社は少ないのが現状です。
この記事の執筆者
FXライター
鹿内武蔵
略歴
国内唯一の月刊FX情報誌、FX攻略.comの元副編集長として、2008年の創刊時より取材・編集・執筆に携わる。 多くの勝ち組トレーダーや証券会社を取材してきた経験を活かし、FXが国民的投資になることを目標に活動中。各種メディアでの執筆の他、トレーダーとしてFXの運用も行っている。 →エフプロ執筆者・監修者一覧