相場の方向性を確認するため、チャートの高値や安値を結んだ線のこと。
トレンドは、日本語に訳すと「傾向」で、相場では大局的な方向性を意味する。テクニカル分析の中でも、もっともポピュラーだといっていい。
高値を結んだトレンドラインが下降トレンドライン、安値を結んだトレンドラインが上昇トレンドラインとなる。線の引き方は人それぞれなのだが、基本的には目立つ2つの価格を結ぶ。また、安値、高値はひげを無視し、始値と終値を使うのが一般的。トレンドラインは多くの投資家が参照しているので、下降トレンドラインはレジスタンスライン（抵抗線）、上昇トレンドラインはサポートライン（支持線）としての役割を果たすことが多い。
トレンドラインは相場の方向性を見るだけでなく、レジスタンラインとサポートラインを意識すれば、ポジションメークやストップロスにも使える。これは、多くの市場参加者がトレンドラインを使っているため、トレンドラインをロウソク足が抜けた段階で、売買が急増するからである。レジスタンスライを上に抜ければ買いポジション、サポートラインを下に抜ければ売りポジションとなり、そこにロスカットを設定する場合もある。
