価格の方向性のことで、上昇局面では上昇トレンド、下落局面では下降トレンドといわれる。どちらにも方向性がない場合には、横ばいトレンドなどということもあるが、一般的には保ち合い、レンジ、ボックスなどといい、トレンドというフレーズは使われない。トレンドは英語でtrendといい、もともとは時代の趨勢とか、流行のことを意味する。 相場では、ある程度以
上の取引量があれば、チャートが直線的に動くことはない。必ず上昇トレンドか下降トレンドが発生し、トレンドを形成することになる。そのジグザクなチャートを、上昇と下降のどちらにトレンドがあるのかを把握するために考案されたのが、トレンドラインである。
トレンドラインをさらに発展させたのが、サポートライン(支持線)とレジスタンスライン(抵抗線)であり、この3つのラインがもっとも基本的なテクニカル分析である。
上昇トレンド、下降トレンドともに、いつまでも同じトレンドが続くわけではなく、どこかで逆のトレンドに転換する。その転換を見極めるのがトレーダーの腕の見せ所となるわけだが、当然、なかなか上手くはいかない。テクニカル分析では、トレンドの把握が重要になる。