証拠金維持率とは、「ポジションを持つときに必要な証拠金に対して、FX口座の入金額が占める割合」のことで、（FX口座の入金額－注文証拠金)÷ポジションを持つために必要な証拠金×100で計算します。
難しく感じますが、証拠金維持率はトレードリスクを管理するうえで重要なので、理解していないと、無駄な損切りをすることになります。
例えば、ドル/円が110円のときに1ロット（10.000通貨）買いポジションを持つ場合、証拠金が45.000円ほど必要になります。このとき、FX口座の入金額が50.000円だとすると、FX口座の残金は約5.000円になります。
この状態で為替レートが0.5円下がると含み損5.000円になり、口座の残高5.000円が0円となり、証拠金維持率が100％（1ロット持つための証拠金として、45.000円ほど引かれているため）になります。
さらに為替レートが下落した場合、証拠金維持率が50％以下（FX業者によって決まりがある）になると、強制ロスカットされます。
そのため、FX口座の入金額が少ないのに高ロット（フルロット）でトレードしてしまうと、余力がないため、すぐに証拠金維持率が100％以下になってしまいます。FX初心者の方は、リスクを考えて、証拠金維持率が200％以上になるよう、ロット数を調整することが重要です。
