ローソク足チャートにおいて、上下に伸びる細い線のことをいい、上に出ている線を上ヒゲ、下に出ている線を下ヒゲという。上ヒゲの先端がその日の最高値となり、上ヒゲは売り方の抵抗で押し戻されたことを意味する。ヒゲが長ければ長いほど、売り方の抵抗が強かったことを示唆し、長い上ヒゲは上昇相場の終了のサインと言われる。
ローソク足を使った酒田五法では、上ヒゲが長く実体が短いローソク足を「トンカチ」といい、上昇相場では一服局面とされる。「トンカチ」の実体がない一本線の場合、「トウバ」と呼ばれるが、意味合いは「トンカチ」と同じである。
下ヒゲの先端はその日の最安値となり、下ひげは買い方の圧力が強かったことを意味する。長い下ヒゲは、価格が急落した後に急反発したことを表しており、底値圏で出現すると底打ちのサインと言われる。
前記の「トンカチ」とは逆に、下ヒゲが長く実体が短いローソク足を、酒田五法では「カラカサ」という。意味合いも逆になり、下落相場の一服局面となる。「カラカサ」の実体がないローソク足は「トンボ」と呼ばれる。
また、ヒゲは、チャート上にサポートライン(支持線)、レジスタンスライン(抵抗線)を引く場合にも使われる。