数秒から数分という短い時間しかポジションを保有しない超短期トレードのこと。FX取引で行われることが多い。1回のトレードで行われるのは、0.1pipsから10pips前後で、値幅も5pips以内という小さい値幅で利益を積み重ねていく。利益が少額になるため、レバレッジを高く設定するのが一般的である。
英語ではscalpingと表記される。「頭の皮を薄く剥ぐ」という意味で、ネイティブ・アメリカンには倒した相手の頭皮を薄く剥ぐという習慣があり、そこから名付けられたとされている。
スキャルピングは、時間を選ばずポジションを取れる自由度、短時間で結果が出るので相場に張り付く必要がないなどのメリットがある。
一方で、どうしても取引回数が多くなるので、スプレッドのコストがかかること、誤発注が増えることに注意が必要である。また、サーバーが脆弱だと取引回数の多さが負担となり、約定力が下がる可能性もある。FX業者のなかには、スキャルピングを禁止している取引会社もある。スキャルピングを自動化して、数秒間に多くのポジションを持つことをフラッシュトレードといい、これはサーバーへ大きな負担をかけるため、こちらもFX取引会社から規制対象となる。
また、株式相場では、投資顧問業者がある銘柄を買い推奨し、その結果値上がりしたところで自ら売り抜けるというやり方を指すこともあり、こちらはやや蔑視されたニュアンスをもつ。