FX取引や信用取引、先物取引、オプション取引など、決済をすることが前提になっている取引で、未決済で残っている約定のことで、建玉(たてぎょく)ともいう。
もともとは、先物取引の売買状態を指して「玉」という言葉が使われていた。玉は、花柳界のご祝儀を玉代といったことに由来するといわれる。英語でpositionというため、現在はポジションというのが一般的になってきた。
現物取引でもポジションの言葉を使うこともあるが、厳密には、現物取引でポジション、または玉というフレーズは使われない。約定することを、ポジションを取る、またはポジションメイクという。
買いポジションをロングポジション、売りポジションをショートポジション、ポジションを取っていない状態をスクエアという。
ポジションを冠する言葉は多くあり、自分のポジションに有利な発言をすることをポジショントーク、自らリスクを取って投機による収益を狙う市場参加者をポジションテイカー、ポートフォリオのバランスをはかるために売買をすることをポジション調整という。
また、根拠もなくトレードを繰り返してしまう状態を「ポジポジ病」というなど、新しい言葉も増えてきている。