「One Cancels the Other Order」の略で、「オーシーオー」と読む。指値と逆指値の注文を同時に出し、一方が約定されると他方がキャンセルされる注文方法。たとえば、110円でドル/円を新規の買い注文を出し、レートが112円になったら利益確定の指値、108円に下がったら損切りの逆指値を同時に発注できるというものである。ボックス相場の上下動を狙ったり、レンジ突破を狙う局面で使われることが多い。もちろん、どちらかの注文が約定されれば、もう一方の注文は自動的にキャンセルされる。
また、保有中のポジション決済でもOCO注文を出すことができるので、非常に使い勝手の良い注文方法といえる。複数の銘柄を同時にトレードしている場合や、相場に張り付いていることができないときに活用されることが多い。
株式相場や商品先も相場など、ストップ高・ストップ安が設定されている場合(商品先物取引ではサーキットブレイカーによる中断)、OCO注文がストップ高、ストップ安を超えた場合には注文が失効されるので注意が必要だが、ストップ高・ストップ安がないFX相場では、その必要はない。