国際経済を安定させるために必要となる基礎的要因で、各国の経済成長率や物価上昇率、国際集などの経済指標を指す。ただ、具体的に範囲が決められているわけではなく、国内のあらゆる経済事象がファンダメンタルズとなる。英語では「fundamentals」といい、直訳すると「経済の基礎的諸条件」となる。
為替相場が変動相場制へ移行した1971年以降から重要視されるようになった。各国間の基礎的要因に格差が生まれ、相対的な通貨価格が大きく変動するようになったことから、ファンダメンタルズの重要性が増した。1978年のボンサミットでのカーター米大統領の発言にファンダメンタルズという言葉が使われ、一般化したといわれる。
ファンダメンタルズを元に、国や地域、企業や為替の動向を予測する手法をファンダメンタル分析という。この対義語がテクニカル分析である。
ファンダメンタル分析は、現在では中長期投資に用いられることが多い。というのも、短期投資のトレーダーはテクニカル分析を使うことが多く、そのため相場がテクニカル分析に沿って動きやすい状況にあるからだ。ただし、短期トレードにおいても、ファンダメンタルズが大前提になっていることを忘れてはならない。