Federal Open Market Committeeの略。アメリカの中央銀行にあたるFRBが、約6週間ごとに年8回、定期的に開く最高意思決定会合で、連邦公開市場委員会と訳される。FRBの7人の知事と、地区連銀総裁5人のあわせて12人で構成され、マネーサプライの調節や、金利・為替レート誘導、公開市場操作の方針などを決定する。年8回の会合のうち、4回の会合で四半期の経済見通しが発表され、議長の記者会見が行われていたが、2019年現在は全会合の後に記者会見が行われるようになった。
かつては金融政策に変更があるときには、たいてい記者会見のある会合で行われていたが、現在は、すべての会合で記者会見があるので、毎回毎回注目を集めることになった。
政策金利水準の見通しは、各メンバーの見通しをドットの形でグラフに示したドット・プロットが公表され、平均値や中心値だけでなく、全体的に分布を確認することができる。このドット・プロットは、FF金利変更に関する材料がなかなか市場に出回らないときにはとくに重要性を帯び、その際、ドット・プロットがその空白期間を埋める役割を果たすことになる。
このとき、政策変更が市場の予想と違うと、株式や為替相場が大きく変動することになり、世界の金融市場に影響を及ぼすことにもなる。
