英語でDirect dealingと表記され、DD、またはD.D.と略されることもある。外国為替取引やコール取引などの銀行間取引で、銀行同士がブローカーや電子ブローキングを通さずに、直接取引することをいう。いわゆる相対取引(OTC)の一種で、第三者を介さずに取引が行われ、手数料が不要になるので、大きな金額でも一度に取引ができるなどのメリットがある。東京市場では、1985年2月に導入された。
取引を求めるA銀行が金額(アマウント)を明示し、それに応えるB銀行が買値(bid)と売値(offer)のツー・ウェイ・プライスを提示する。A銀行が買いたければ、B銀行が提示した売値(offer)で買い、売りたければ買値(bid)で売る。A銀行から取引合意の旨が通達されれば取引が成立する。
通信技術が未発達の頃には、ダイレクトディーリングは電話で行われることが多かったが、現在はオンラインコンピューターを使ったディーリングシステムが確立され、継続的に改善が行われている。
ダイレクトディーリングは現在、ほとんどの銀行で行われており、電子ブローキングとの併用で取引が行われている。