相場チャートの基本で、始値と終値を上辺と下辺にした長方形を実体とし、最高値と最安値を上下に細い線で引き、これをヒゲと呼ぶ。実体は、始値＜終値なら白く表示され（陽線）、始値＞終値の場合は黒く表示される（陰線）。1日を1本のローソクで表すのが日足、1週間単位のものを週足、1か月単位のものを月足といい、これらが一般的に使用される。これ以外にも、1年単位の年足、1分単位の分足が使われることもある。
江戸時代、米相場で莫大な利益を上げた、出羽国庄内の米商人・本間宗久が考案したといわれているが、史実かどうかは不明。とはいえ、江戸時代の日本で使われ始めたのは事実のようで、現在では、世界中の投資家が愛用する、もっとも基本的なテクニカル分析である。
しかし、ローソク足だけで相場を読むのは難儀なので、ほかのテクニカル指標と併用されることが多く、中でも移動平均線をローソク足に重ねる手法は良く使われる。また、ローソク足の下に、出来高を表示するのも一般的である。
