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ブレグジットぶれぐじっと

イギリスの欧州連合(EU)離脱のことで、Brexitと書く。Britishとexitの造語である。2020年1月31日にEUから離脱したイギリスは、2020年末までの移行期間に入った。この移行期間中に、イギリスはEUとの将来関係協定の協議を進め、協定発効を実現させなければ、合意なき離脱と同じになってしまう。

そもそも、イギリスがブレグジットに至った理由は、簡単に言えば大英帝国の独立性を守りたかったからだ。そのため、EUの枠組みが当たり前だった若年層や、EUの恩恵を受けていた都市部の労働者たちは、ブレグジットには反対であり、EU離脱を問う国民投票の結果は、離脱派51.89%、残留派48.11%の僅差だった。

イギリスは、ほぼ半数にのぼる残留派をも納得させる形でEUとの協定を結ばなければならないが、EUに対する競争上の優位性を高めることができなければ、結局はEUを離脱しただけになってしまい、離脱派を納得させることはできない。

ただ、イギリスもEUも互いを敵視しているわけではないので、共同歩調をとる局面も増えてくるだろうと言われている。

2020年3月現在、ブレグジットによる離脱協定案で決定しているのは、イギリスがEUに清算金として390億ポンド(約5.5兆円)を支払うこと、移行期間終了時点でEU加盟国に居住する英国民、英国に在住するEU市民は、同期間終了後も同じ権利を有すること、過去の紛争を再発させないために解決策を発動すること、の3点である。

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