チャート分析で使われる、始値、終値、高値、安値を表すローソク足において、下降を表す線のこと。終値が始値より安くなった場合のケイ線で、黒色で表示される。ローソク足が開発された江戸時代の日本から使われており、現在では投資界のスタンダードとなっている。
酒田五法による陰線のシグナルとしては、まず赤三兵の逆で、相場が切り下がりながら陰線が3本連続で現れたとき、これを三羽烏という。この三羽烏が天井圏で見られると、相場の反転を示唆するといわれている。ただし、3本目の陰線に長い下ひげがある場合、終値が安値をブレイクしきれておらず、様子見のサインとなる。
また、長めの陽線が出現した後に、陰線が上放れで現れ、その次にその陰線を覆う新たな陰線が出現すると、三川上放れ二羽烏といい、高値圏での売りシグナルとされる。
陽線の三空と同じように、陰線が窓(ギャップ)を空けて4連続で出現することも三空といい、この場合は窓(ギャップ)を埋めるまで買い向かうといい。
上ひげがなくて、下ひげだけの陰線を「陰の寄付坊主」といい、相場を切り上げながら陽線が連続した後に、大きな陰の寄付坊主が出現したら、高値圏であればあるほど売りサインとなる。