目次
LION FX の特徴
ヒロセ通商のFX取引アプリ「LION FX」の特徴について、良い点と使いづらい点の両方に触れながら解説します。
LION FX の良い点
LION FX の良い点は、主に以下の3点です。
- チャート表示や注文形式などの機能が豊富
- 成行注文やクイック注文でも決済時同時発注で損切り幅と利食い幅を事前設定可能
- マーケット情報やニュースなどの情報が豊富
チャート表示では、対応テクニカル指標が19種類、同時にトレンド系3種類、オシレーター系種類まで重ねることができます。
チャート画面では、クイック注文のONOFFがワンタップで可能となっていて、チャートを見ながら素早い注文をしたい、という人のニーズにも応えられます。
また、同時表示チャート数も2つと4つを選べ、チャート設定では通貨ペア・足種・BID/ASK・テクニカルの4種類を共通にする、という設定も可能です。
通貨ペアを共通にして、足種だけを変えて異なる時間足を比べたり、足種を共通にして別通貨ペアを比べたり、という使いかができます。
注文形式は、成行や指値・逆指値など標準的なものからIFD-OCOまでの複合注文も可能と選択肢が豊富です。
時間指定注文もできるため、ある時間になったら自動的にトレードを開始する、という使い方もできます。
指値などを指定する場合も、レートをそのまま入力するか、レート差で入力するかを選択可能ときめ細やかです。
マーケット情報やニュースなどの情報が手軽に参照できる点も、本アプリの魅力です。
ニュースソースは4種類。
元インターバンクトレーダーの小林芳彦氏によるマーケットナビでは、平日の朝夕1回ずつの音声解説や主要通貨ペア別の売買方針などを配信。
日々の相場情報を確認しながらトレードができます。
LION FX の使いづらい点
逆に、LION FXを使ってトレードをしていて使いづらさを感じる点も2点ほどあります。
- 注文画面でスプレッド表示がチャート画面でのクイック注文パネル表示時のみ
- 使い初めはワンクリックでの注文ボタンにすべてロックがかかっていて使いづらい
注文画面は、スプレッドを確認しながら注文する人が多いのではないでしょうか。
スプレッドは原則固定ですが、閑散期や重要な経済指標の発表直後などで相場が大きく上下する場合、スプレッドが大きく開いてしまう場合もあるので、日ごろから確認しておきたい値です。
しかし、LION FXでは、クイック注文・通常注文画面共にスプレッドが表示されません。
唯一チャート画面でのクイック注文パネル表示時の場合のみ、かなり大きめのフォントでスプレッドが表示されます。
できれば注文画面ではすべてスプレッドが表示されている方が、使い勝手として良いのではないでしょうか。
LION FX の便利な機能
基本機能面での特徴を見てきましたが、LION FXにはその他にも便利な機能がいくつかあります。
今回はその中から3機能をご紹介します。
LION分析ノートはトレードの振り返りに活用
LION FXでは、トレードを完了した後のトレーダーが、後から自分のトレードを見直すツールも用意して、トレードの経験を次に生かせるようにしています。
そのひとつがLION分析ノートです。
ツール自体はLION FXアプリ外なのですが、メニューですぐに利用できるようになっています。
LION分析ノートは、自身の取引履歴をグラフ表示にして、どのような成績が出ているのかを細かく表示できる機能です。
どの通貨ペアで、また月次ごとにどのように損益が推移しているかが分かりやすく、トレードの振り返りに活用できるデータをグラフ表示で見ることが可能です。
LIONチャートPlus+は高機能チャートでさまざまな情報を表示
メニューから呼び出せるLION FX外のツールで、高機能チャート「LIONチャートPlus+」も便利です。
レート一覧やチャート上にLION FXにはない情報を表示でき、トレードの判断材料を多く提供してくれます。
レート一覧では、各通貨ペアのミニチャートが表示され、相場の流れを通貨ペア全体で俯瞰して見渡すことも可能です。
チャート画面では、チャート種類や描画ツールの呼び出しをツールボックスで指定します。
特に、価格帯別注文数は、ヒロセ通商のユーザーがどの価格帯に注文を入れているのかを棒グラフとしてチャートに重ねることが可能です。
こうすることで注文が厚く重なり壁になっているレートがどこかひと目で分かるので、その壁を超えたらレートがそのまま伸びる、などという相場の動きを予想するのに使えます。
画面下部のショートカットを自由に設定
画面下部に表示している各画面へのショートカットを自由に設定できる点も、より使いやすい画面にできる便利な機能です。
しばらくLION FX を使ってトレードを続け、自分がよく利用する画面へのショートカットを追加し、あまり使わないショートカットは削除。
左利きなので操作しやすいショートカットの位置を変更するなど、タップしやすいボタン配置も可能です。
ある通貨ペアの注文設定を全通貨ペアにコピーできる
ヒロセ通商は、国内FX会社の中でも比較的多くの通貨ペア数(54通貨)の取引ができる会社です。
数の多い通貨ペアに対して、注文の初期設定をひとつひとつしておくのも手間がかかります。
LION FXでは、ひとつの通貨ペアの注文設定を全通貨ペアにコピーできる機能があるので、全通貨ペアの設定も一瞬で完了。
一部の通貨ペアだけ、独自の設定にすることで、設定にかかる時間を短縮できます。
LION FX に向いている人とトレードスタイル
ここまで開設してきた特徴を踏まえて、LION FX を利用したトレードに向いている人とトレードスタイルについて解説します。
自分がこれからやろうと考えているトレードに近いものがあるかどうか、確認してみてください。
LION FX に向いている人
LION FX を利用したトレードに向いている人の特徴は以下の通りです。
- 自分の使いやすいように細やかな初期設定をして素早い注文を積み重ねたい人
- スマートフォンからもスワップ振替ができる取引アプリを探している人
- 多くの通貨ペアで取引してみたい人
注文方法がバラエティに富んでいるため、さまざまなトレードが可能となるLION FX。
チャートを見ながらクイック発注をどんどんかけていくトレーダーも、時間指定をして自分がトレードできない時間帯に注文を仕掛けるトレーダーも、本アプリで自分の考えた通りのトレードが可能です。
また、54種類の通貨ペアが取引可能なので、マイナーな通貨ペアの取引をしてみたいという方にも適しています。
さらに、定期的に貯まったスワップポイントだけを振替えるという運用も可能です。
LION FX を使ったトレードスタイル
LION FX に向いているトレードスタイルは下記の通りです。
- チャート&クイック注文画面を利用したスキャルピングトレード
- スワップポイントを貯めて定期的にスワップ振替を行う中~長期トレード
- 時間指定注文機能を使って時間帯で仕掛けるディトレード~スイングトレード
LION FXは、さまざまなツールを供えているので、超短期から長期トレードまでさまざまなトレードスタイルで十分に利用できる機能が揃っています。
スキャルピングトレードは、規約で禁止しているFX会社もありますが、ヒロセ通商ではむしろ歓迎しています。
スキャルピングしやすいツールを提供しており、かつスキャルピング禁止ではないFX会社のスマホアプリを探している人にとって、LION FXは選択肢のひとつです。
スワップポイント貯めて定期的に別口座に振り替えることを目的とした中~長期トレードや、時間指定の機能を利用したディトレードなど、工夫次第でさまざまな使い方ができる点は、LION FXの良いところと言えます。
LION FX を利用してみての感想
LION FXは、取扱通貨ペア数が多く、さまざまな注文もできて使いやすいため愛用しています。
スキャルピングトレードに使いやすいチャート&クイック注文画面で、日に何十回と注文を出すことも。
また、LIONチャートPlus+で売買注文の状態を見て、トレード戦略を立てることもあります。
他にも同じようなデータを公開しているFX会社があるので、複数を見比べると、どのあたりに注文が固まって壁になっているのかが分かるので、とても参考になりますね。
ただ、閑散期はかなりスプレッドが開くこともあります。
チャート画面でクイック注文をやっているときは、スプレッド表示が比較的大きな文字なのでスプレッドの広がりがよく分かります。
そういうときはトレードを休むしかないですね。
損したくないので。
あと、忘れてはいけないのが、JFXの名物社長、小林芳彦氏のマーケットナビ。
LION FXのメニューからすぐ確認できるので、毎日の市況をチェックするようにしてます。
毎日発信しているという点、日々の値動きをシンプルにまとめて伝えている点に好感を持っています。
LION FX の使い方
画面キャプチャメインで、ログイン→入金→レート一覧→チャート表示→注文画面→出金の5画面の画面キャプチャを示すと、一連の流れが分かるかと思います。
1.ログイン→入金
LION FXを起動したら、ユーザーIDとパスワードを入力してログインします。
ユーザーIDとパスワードは、保存しておくこともできます。
ログインしたら、まず入金手続きに進みましょう。
画面左上の三本線アイコンをタップするとメニューリストが表示されますので、下の方にスクロールして「クイック入金」をタップ。
すると、クイック入金の手続きに進むことができます。
2.レート一覧→チャート表示
画面下部左の「レート一覧」アイコンをタップすると、レート一覧画面に進みます。
レート一覧からすきな通貨ペアを選択してクリックすると、選択した通貨ペアに対応したチャート画面が表示されます。
3.チャート画面でクイック注文
チャート左側中央部分に、クイック注文とテクニカルレードの表示・非表示を設定できる半透明のボタンが表示されているためそのボタンをタップしてクイック注文エリアを表示しましょう。
注文エリアとチャート表示部分の間にある細い楕円形部分をタップすると、注文の制御に関する設定画面が出ます。
4.通常注文画面
クイック注文ではなく通常注文を出したい場合は、画面下部の「通常注文」をタップしましょう。
注文方法は画面の中央より少し上の部分の注文名をクリックすると切り替え可能です。
5.出金依頼
出金依頼は、メニューから「出金依頼」を選択すると表示される画面で、出金可能額を確認して通常の出金かリアルタイム出金かを選びます。
リアルタイム出金は、平日14:30までに手続きを済ませると、当日出金が可能です。
LION FX の注意点|スプレッドが不安定なタイミングに注意
一般的な傾向として、日本時間の早朝など、市場が閑散としているときや重要な経済指標発表時など、レートの値動きが不安定なタイミングがあります。
その時は、スプレッド表示のないクイック注文や通常注文画面を使った注文はできれば避けた方が良いでしょう。
想定外のスプレッド幅で、発注するだけ損になることもあります。
チャート画面でクイック注文を行う場合のみ、スプレッドが表示されますので。
スプレッドが広がっていると気づきやすいでしょう。
ただ、相場が不安定な時は無理に取引せず、落ち着いてからトレードを再開することも検討してください。
ヒロセ通商「LION FX」の機能
最後に、ヒロセ通商「LION FX」の機能について、一覧表にまとめました。
他のFX取引アプリと比較するときなどにご活用ください。
機能名 | 詳細機能 | 有無 | 機能詳細 |
---|---|---|---|
動作環境 | iPhone | 〇 | iOS 11 以上 |
Android | 〇 | OS 4.1 以降 | |
iPad | 〇 | iOS 11 以上 | |
Android タブレッド |
〇 | OS 4.1 以降 | |
その他 | × | ||
注文系機能 | 成行 | 〇 | 時間指定成行注文もあり |
ストリーミング | 〇 | ||
指値・逆指値 | 〇 | 時間指定指値(逆指値)注文もある。 | |
IFD | 〇 | IF-DONE注文 | |
OCO | 〇 | ||
IFDOCO | 〇 | IF-OCO注文 | |
FIFO系 | 〇 | FIFO/LIFO/損益が少ない順/損益が大きい順 決済注文のあるポジションを後回しにする機能あり |
|
トレール | 〇 | ||
自動売買系 | × | ||
両建て可否 | 〇 | ON/OFF切替可能 | |
一括決済 | 〇 | 全決済注文 全建玉決済 |
|
注文の初期設定 | 設定単位の選択 | 〇 | 通貨ペア |
スリッページ | 〇 | 許容スリップ | |
損切り設定 | × | ||
利確設定 | × | ||
取引数量 | 〇 | 1lot=1000 (NOK/JPY ・SEK/JPY・MXN/JPYは1Lot=10,000通貨 HUF/JPYは1Lot=100,000通貨) |
|
両建て | 〇 | ||
チャート表示 | 足種 | 〇 | 15種類 Tick/10秒/1分/5分/10分/15分/30分/60分/2時間/4時間/8時間/12時間/日/週/月 |
チャートの種類 | 〇 | ローソク足 | |
テクニカル指標 | 〇 | 全19種類 トレンド系 9種類 単純移動平均/パラボリック/HLバンド/指数平滑移動平均/スパンモデル/一目均衡表/スーパーボリンジャー/ボリンジャーバンド/GMMA オシレーター系 10種類 ストキャスティクス/MACD/アルティメットオシレーター/RSI/平均足/RVI/DMI/ROC/RCI/ウィリアムズ%R |
|
描画ツール | 〇 | トレンドライン(斜線/水平/垂直線)/マグネットツール | |
比較チャート | 〇 | トレンド系 最大3つ オシレーター系 最大2つ |
|
複数のチャート画面を表示 | 〇 | 1画面、2画面、4画面 | |
現在レートライン表示 | 〇 | ||
保有建玉の平均レート表示 | 〇 | ||
チャート上からの注文 | 〇 | チャート画面縦表示のときのみクイック注文エリアのONOFF切り替え可能 | |
口座状況情報表示関連 | 〇 | 【証拠金状況】 ・預託証拠金 ・有効証拠金 ・必要証拠金 ・発注証拠金 ・評価損益 ・有効比率 ・発注可能額 ・出金可能額 ・出金依頼額 ・ポジション損益 ・未実現スワップ ・アラート基準額 ・ロスカット基準額 ・レバレッジ |
|
マーケット情報表示関連 | ニュース | 〇 | Klug/fxwave/ダウ・ジョーンズ/ロイター |
経済指標 | 〇 | ||
スワップポイント | × | スワップポイント一覧は公式サイトで確認するが、一覧に直接アクセスする手段は用意されていない | |
画面レイアウトのカスタマイズ関連 | 〇 | ショートカット(画面下部アイコン)のカスタマイズ | |
画面の横表示対応 | 〇 | 端末を傾けることで表示が切り替わる | |
入出金関連 | 対応金融機関数 | 〇 | 約380行 |
入金関連 | 〇 | クイック入金 即時に反映。 振込入金 着金確認ができしだい1時間以内に反映。 |
|
クイック入金 | 〇 | ATMを利用した場合 都市銀行、ゆうちょ銀行、一部の地方銀行の銀行(コンビニのATMでは利用できません) インターネットバンキングを利用する場合 約380行 |
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出金関連 | 〇 | リアルタイム出金で当日9:30~14:30に手続きを完了すると当日出金が可能 上記以外は翌営業日(金融機関の営業日)の午前中に振込 |
|
レート通知アラート | 〇 | レート通知アラートを出せる メール通知も可能 経済指標のプッシュ通知も可能 |
|
デモ取引 | ○ | ||
操作性 | 〇 | チャート画面でのピンチイン、ピンチアウトで拡大縮小 縦軸、横軸をタップすると水平線と垂直線が表示される |
|
その他独自性のある機能 | LION分析ノート FX計算ツール LIONチャートPlus+ スワップ振替 リアルタイム出金 |