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外為ジャパンFX PROってどんなツール?初心者向けに設計された取引ツールを紹介
外為ジャパンの提供している取引ツールはいくつかあります。
その中でも、外為ジャパンFX PROは、これからFXトレードを始める初心者向けに設計されているツールです。
外為ジャパンFX PROの特徴は主に以下の3点にまとめられます。
- 4つの通貨ペアをワンクリックで切り替え、チャートや注文ボードの表示が変更できる
- テクニカル指標の設定が分かりやすい
- iPadでも利用できる
ツールの画面構成は見やすく、以下のようにまとまっています。
【画面上部】プライスボード(4種類の通貨ペア)
【画面中央左側】チャート
【画面中央右側】注文ボード
【画面下部】証拠金状況やポジション紹介などの情報画面を切り替えて表示
画面に表示されているプライスボードは、4種類までの通貨ペアを表示できます。
プライスボードをクリックすると、チャートや注文ボードも一斉に選択した通貨ペアに切り替わるので、気になる通貨ペアの取引がスピーディーに。
直感的に使いやすいと感じることのできる操作感です。
テクニカル指標は、種類こそ少ないですが、チェックボックスをクリックするだけで選択でき、表示の追加・削除がしやすくなっています。
クリックすることで操作を進められる画面デザインはiPadでの操作とも相性が良く、外出先での画面操作もスムーズです。
外為ジャパンFX PROでは何ができるの?主な機能とは
それでは、外為ジャパンFX PROの主な機能について、順番に解説します。
注文方法や表示できるテクニカル指標などを確認していきましょう。
素早い取引が可能なFIFO注文
FIFO注文とは、First In First Outの略で、注文する際、新規・決済の区別がありません。
発注すると、保持しているポジションの有無に従い、日付の古いポジションから順番に決済するという注文方式です。
この注文方式の場合、どのポジションを決済するかということをいちいち指定する必要がありません。
反対売買の注文を入れれば、自動的に必要な分のポジションが決済され、ポジションがない場合は新規注文となります。
FIFO注文は素早い注文が可能なため、すぐに注文を出したいというトレードスタイルの人には使いやすい方式です。
ただし、両建てはできないため、両建てをしたいという場合は、FIFO注文をOFFにして発注する必要があります。
このFIFO注文方式は、採用しているFX会社とそうでないFX会社があるため、FIFO注文を好む人にとっては、外為ジャパンを利用する理由の一つにもなります。
設定できるテクニカル指標は5種類
外為ジャパンFX PROで設定できるテクニカル指標は5種類です。
ツール中では、5種類のうち2種類までを選択して表示することができます。
それぞれの指標について、どのような指標で、どのように設定すればよいかも紹介します。
(1)移動平均(単純:MA)
移動平均(単純)とは、英語ではMA(Moving Average)とも言い、もっとも基本的なテクニカル指標のひとつです。
指定した日数分の価格(通常は終値)をすべて足した後、その日数で割った価格が毎日どのように変化しているかをグラフ化したテクニカル指標です。
外為ジャパンFX PROでは短期(MA1)・中期(MA2)・長期(MA3)の3種類が指定でき、日数はスライダーで変更できます。
短期的なトレードを行う場合は短期線と中期線を利用し、長期的なトレードを行う場合は、長期線も利用するよう設定すると良いでしょう。
単純移動平均線は、ゴールデンクロス・デッドクロスという売買サインが出るテクニカル指標として利用されます。
短期線が長期線を上抜くと「ゴールデンクロス」で買いシグナル。
短期戦が長期線を下に抜けると「デッドクロス」という売りシグナルです。
ただし、これらのサインは「ダマシ」となることも少なくありません。
ダマシ
ダマシとは、売買のサインが出たにもかかわらず、その後値動きが逆行することを指す言葉です。
MAだけではダマシが発生することが多いため、売買の判断材料には、他のテクニカル指標も併せて判断することが重要と言われています。
(2)移動平均(指数:EMA)
移動平均(指数:EMA)は、もっとも新しいデータを重視し、古いデータの影響を小さくして移動平均を出すテクニカル指標。
MAよりも最近の値動きに対して敏感に反応するため、トレンド分析では、MAよりも早く転換点が見える点が大きな特徴です。
設定方法は、移動平均(単純)と同様で、短期・中期・長期の3種類が指定できます。
より早い段階で転換点が分かるので、MAよりもEMAを好んで利用するトレーダーもいます。
ただし、ダマシが発生する可能性はあるため、他のテクニカル指標と併用することが多い点は、MAと同様です。
(3)ボリンジャー・バンド
ボリンジャー・バンドは、現在の価格が単純移動平均線(MA)の標準偏差をプラス方向とマイナス方向の2種類計算して利用するテクニカル指標です。
価格は、標準偏差プラスマイナス1σ内で動く確率68.27%、プラスマイナス2σ内で動く確率95.45%と言われています。
ボリンジャー・バンドは、順張りにも逆張りにも使えるテクニカル指標です。
逆張りの場合は、標準偏差プラス2σを上抜けたら売り、マイナス2σを下抜けたら買い、というように判断します。
順張りの場合はまったく逆で、標準偏差プラス2σを上抜けたら買い、マイナス2σを下抜けたら売りのサインとします。
順張りにするか逆張りにするかは、他のテクニカル指標も併せて総合的に判断するのが一般的です。
(4)一目均衡表
ローソク足とともに、日本人が考案したテクニカル指標。
5種類の線があり、それぞれの線の関係から売買サインを判断します。
【基準線】過去26日間の最高値と最安値の中心価格を割り出してつないだ線
【転換線】過去9日間の最高値と最安値の中心価格を割り出してつないだ線
基準線は中期における価格の変動、転換線は短期における価格の変動を確認するのに使う線です。
売買サインも、移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロスと同じように見て判断します。
【先行スパン1】基準線と転換線の中心を、26日先に先行させた線
【先行スパン2】過去52日間の最高値と最安値の中心を、26日先に先行させた線
2本の先行スパンの間に挟まれた部分を「雲」と言います。
雲は、ローソク足との組み合わせで、売買サインを判断するのに使用される部分です。
【遅行スパン】当日の終値を26日前にずらした線
遅行スパンは、当日の価格と26日の価格を比較する線です。
遅行スパンとローソク足との組み合わせで、売買サインを判断するのに使います。
基準線+転換線、雲+ローソク足、遅行スパン+ローソク足それぞれの買いサイン・売りサインがすべて揃うと「三役好転」(買いサイン)または「三役逆転」(売りサイン)と呼ばれる状態に。
かなり強い売買サインとります。
一目均衡表は、非常に難しい面もあるので、深く知りたい方や興味を持たれた方は、書籍などでさらに深く勉強してみてください。
(5)MACD
オシレーター系・トレンド系どちらの性格も併せ持つテクニカル指標。
短期の移動平均線をシグナルとして用い、中期の移動平均線をMACDとして用います。
これら2つの線がクロスする部分プラス、線の傾きも考慮して、売買サインを判断する指標です。
これだけでは、MAやEMAと似たようなテクニカル指標ということになりますが、MACDにはヒストグラムも表示されており、相場の強弱を図ることができます。
このヒストグラムは、MACDの値からシグナルの値を引いたもので、マイナス圏にあると相場は弱く、プラス圏にあると相場は強気だという判断ができます。
MACDがオシレーター系でもあり、トレンド系でもある理由は、このヒストグラムがオシレーター系のテクニカル指標として使えるためです。
ヒストグラムとMACD+シグナル両方の売買サインが出ると、より強い売買サインとなります。
有効活用できる売買比率やスワップポイント一覧
外為ジャパンFX PROは、画面下部の「お知らせ情報」タブにて、売買比率やスワップポイントを確認することができます。
売買比率は、外為ジャパンユーザーが各通貨ペアの買いポジション・売りポジション保持している比率が分かる情報です。
今が売り優勢なのか、買い優勢なのかを判断するのに使えるだけでなく、売られすぎ・買われすぎの検討材料にも使えます。
売買比率の隣に表示される情報がスワップポイント一覧です。
スワップポイント一覧を見ると、売り・買いどちらのポジションだとスワップポイントがいくら付くのか分かります。
スワップポイント狙いの場合も、売買比率や現在のチャートなどを確認し、エントリータイミングを検討するのに活用すると良いでしょう。
ニュースや経済指標スケジュールはニュースバーで
画面上部は、ヘッドラインニュースが流れています。
この部分をニュースバーと言い、クリックするとニュース一覧が表示されます。
ニュースバーの左隣にあるのは、本日の経済指標発表のスケジュールの表示部分です。
この部分をクリックすると経済指標スケジュールが確認できます。
どちらも、見たいときだけ一覧表示ができるので、確認したいニュースや経済指標スケジュールがある場合は、クリックして情報確認しましょう。
入出金方法と出金スケジュール
外為ジャパンFX PROでは、画面下部の「入出金」タブから、入出金することができます。
入金はクイック入金で、自身の銀行口座を指定して、入金金額を指定するだけです。
大きな手間をかけず、すぐにFX口座への入金ができます。
出金の方は、出金予約をする金額を入力します。
入力可能な金額は、2,000円以上で口座に入金されている金額までです。
ポジションを保持している場合、証拠金維持率が下がるので、ロスカットにならないかなど注意してください。
出金スケジュールは、平日15時までの場合は翌営業日、平日15時以降または土日祝の場合は、2営業日の出金となります。
出金予約の受付は1日1回のみ。
ただし、出金予約を取り消すことはできるため、出金額を変更したい場合は、出金予約を取り消してから再度出金予約の手続きを行ってください。
外為ジャパンFX PROを使うメリット4つ!
外為ジャパンFX PROを利用するとどのようなメリットがあるのかを、4点にまとめて解説します。
初心者には直感的に取引しやすい画面レイアウト
通貨ペアの切り替えやテクニカル指標の変更など、基本的にクリックで操作できる点は、初心者にも直感的に操作しやすいというメリットにつながります。
画面レイアウトは固定ですが、使い続けていくうちに、画面の配置などを記憶して、操作に習熟しやすい点は、外為ジャパンFX PROならではの良さです。
外為ジャパンの取引ツールの中では唯一iPadで使える
外為ジャパンFX PROは、提供ツールの中で唯一iPadで操作ができるツールです。
クリックで操作ができる点はiPadとの相性も良く、外出先でも、自宅のパソコンと同じような感覚でiPadでの取引が進められます。
外出先でもある程度大きな画面でFXトレードをしたいという方や、スマートフォンの画面では小さすぎて見えにくいという方には向いている取引ツールです。
慣れると使いやすいFIFO注文が可能
FIFO注文は、仕組みを理解するまでは、少し使いづらいと感じるかもしれません。
しかし、いちいちポジション一覧から保持しているポジションを指定して決済すると、意外と手間がかかります。
簡単に新規ポジションを持ち、決済もできるFIFO注文は、慣れるとより素早い注文が可能に。
注文は素早く行いたいという方には向いている注文方法です。
FIFO注文は、サポートしているFX会社があまり多くはありません。
外為ジャパンFX PRO使いづらいと感じる点とデメリット3つ
外為ジャパンFX PROを利用することによるデメリットもいくつかあります。
ここでは、デメリットとして3点を挙げていますので、利用前にご一読ください。
テクニカル指標の対応数が少ない
外為ジャパンFX PROが対応しているテクニカル指標は5種類。
同時に表示できるテクニカル指標は2種類までです。
初心者のうちは、基本のテクニカル指標を使いこなすことが重要なので、これだけでも十分と言えます。
しかし、テクニカル分析を勉強していくうち、他のテクニカル指標を使ったり、描画ツールでトレンド分析をしたり、という欲求も出てくるかもしれません。
その場合、外為ジャパンFX PROが提供しているテクニカル指標では物足りなくなる可能性があります。
チャート上からの発注はできない
高機能の取引ツールでは、チャート上からの発注が可能です。
今持っているポジションや発注を出している注文のレートを、チャート上に表示できる機能を持つツールもあります。
チャート分析をしながらそのままチャート上のレートを指定して注文も可能に。
注文パネルからの注文も、いちいちレートを入力しなくて済むので入力ミスも避けられます。
このように便利なチャート上からの発注機能ですが、残念ながら外為ジャパンFX PROにはありません。
注文パネルを表示しているので、注文しやすくはありますが、チャート上から注文したい人にとっては、チャート上からの発注機能がない点はデメリットになります。
デモ機能がない
外為ジャパンでは、デモ口座を作成することができません。
そのため外為ジャパンFX PROの使い勝手を確認することも不可能です。
実際に口座を開設するまでは、操作感を試すことができない点は、デメリットと言えるでしょう。
外為ジャパンFX PROを使う上で気をつけたいこと|リスクや注意点とは
外為ジャパンFX PROを使ってFXトレードをする際の注意点について説明します。
証拠金維持率が100%を下回らないように注意
証拠金維持率は、100%を下回らないよう注意しましょう。
証拠金維持率が100%を割り込むと追加証拠金が必要となり、60%を割り込むとロスカットという流れになってしまいます。
証拠金維持率の数字自体は、常に画面最上部や、画面下部の「証拠金状況」で把握できるようになっています。
しかし、画面上で分かりやすく警告されるわけではありません。
証拠金維持率には常に注意して、100%を下回らないように留意してください。
できれば自己資金に余裕を持たせて、証拠金維持率を高くすることが重要です。
他のテクニカル指標を使いたい場合はプレミアチャートを併用
テクニカル分析をさらに深く学び、他のテクニカル指標を使いたいという場合は、外為ジャパンで提供している、チャート分析ツール「プレミアチャート」の利用を検討しましょう。
プレミアチャートは、表示できるチャートの種類が29種類と豊富で、さらに深いテクニカル分析が可能となります。