FX取引の通貨ペア数を増やすメリットとは?
さて今日のトレードはどうしようか・・・。
トレードの準備を終えて開くチャート、どの通貨ペアを開くでしょうか?
「自分はドル円が専門」、「米ドル/円とユーロ/米ドルだけを見る」、「知らない通貨ペアは取引しないし、見もしない」という人も多いことでしょう。
FXではさまざまな通貨ペアが取引できます。
取り扱い通貨ペアが豊富なIG証券だと約100通貨ペア、ヒロセ通商でも54通貨ペアが取引できます。
もしかしたら、その中に収益チャンスが隠れているかもしれません。
取引する通貨ペア数を増やすことのメリットについて考えてみましょう。
トレードチャンスが増える
チャートをもとにトレードするテクニカル派ならば、監視対象を増やせばトレードする機会も増えます(もちろん、損失が出る場合もあります) 。
もちろん前提となるのは、「過去のチャートでしっかりと優位性があることを確認済み」ということです。
日足や4時間足といった長めのチャートを根拠にしてのトレードだと、取引対象とする通貨ペアが少ないほどエントリーも減ってしまいます。
いくら過去のデータでバックテストを行っていても、エントリー数=試行回数が少ないと期待値どおりの結果が出にくくなります。
あなたの利用する手法が優位性の高いものであればあるほど、取引通貨ペア数を増やすことのメリットは大きくなります。
通貨ペアは一斉に動き出すことが多い
通貨ペアは相互作用をもたらしながら動いています。
米ドル/円が上がったとき、ユーロ/円や豪ドル/円などクロス円の通貨ペアが同時に上がり出す、というのもよくあること。
あるいは「どの通貨に対しても米ドルが売られる」といったこともあります。
通貨単体がテーマとなってトレンドが発生したとき、複数の通貨ペアを見ていると、トレンドの発生をより強い確度で判断できますし、また、中でも値動きの大きくなりそうな通貨ペアを見つけることができます。
米ドル/円だけ、ユーロ/米ドルだけをトレードするのもいいですが、対豪ドルや対スイスフランではより明確でより強力なトレンドが発生している可能性もあります。
幅広い通貨ペアを監視しておくと、トレードの精度を高められるでしょう。
【比較表】FX会社の取り扱い通貨とスプレッドを一覧で徹底比較!
FX会社 | 総通貨ペア数 | 取り扱いがない通貨 | 詳細 |
---|---|---|---|
20種類 | 香港ドル/円 トルコリラ/円 中国元/円 メキシコペソ/円 米ドル/香港ドル |
詳細 | |
30種類 | ポンド/フラン 米ドル/香港ドル |
詳細 | |
24種類 | ー | 詳細 | |
20種類 | 香港ドル/円 中国元/円 米ドル/香港ドル |
詳細 | |
31種類 | 米ドル/香港ドル | 詳細 | |
46種類 | 米ドル/香港ドル | 詳細 | |
54種類 | ー | 詳細 | |
15種類 | 香港ドル/円 トルコリラ/円 中国元/円 メキシコペソ/円 ポンド/フラン 米ドル/香港ドル |
詳細 | |
20種類 | 中国元/円 ポンド/フラン 米ドル/香港ドル |
詳細 | |
27種類 | 香港ドル/円 中国元/円 メキシコペソ/円 ポンド/フラン 米ドル/香港ドル |
詳細 | |
13種類 | フラン/円 香港ドル/円 中国元/円 ユーロ/ポンド ポンド/フラン 米ドル/香港ドル |
詳細 | |
34種類 | 米ドル/香港ドル | 詳細 | |
25種類 | 香港ドル/円 中国元/円 米ドル/香港ドル |
詳細 | |
21種類 | 中国元/円 ポンド/フラン 米ドル/香港ドル |
詳細 | |
約100種類 | 香港ドル/円 | 詳細 |
マイナー通貨ペアに潜むリスクとは
米ドルやユーロなどの主要通貨であれば、さほど考慮しなくていいリスクについてもマイナー通貨では気を配る必要があります。
突発的なニュースによる急変や、流動性が低いことにより値が飛ぶリスク、またスプレッドが急拡大するリスクなどです。
どんなリスクがあり、どのように対処すればいいのか、確認しておきましょう。
突発的な値動きによる損失のリスク
「スイスショック」をご存じでしょうか。
FXのベテランであれば誰もが心に刻んでいる出来事です。
2015年、スイスの中央銀行が政策を急転換したため、スイスフランが暴騰したことがありました。
スイス中銀の発表により、ユーロ/スイスフランは瞬時にして2000pips以上も下落。
2000pipsといってもインパクトが伝わりづらいかもしれませんが、米ドル/円でいえば、120円から96円へと数分で暴落するくらいの衝撃です。
売りで取引していた人にはハッピーな出来事ですが、買いで取引していた人には悪夢でしかありません。
FXでは預けた証拠金以上の損失を防ぐためのロスカット制度がありますが、スイスショックは暴落のスピードとインパクトがあまりに強烈でした。
そのため、ロスカットが間に合わず、証拠金以上の損失を被った人も出たほどです。
こうしたショックはめったに起きることではありませんが、マイナー通貨ならではのリスクとして頭にとどめておきましょう。
情報不足による分析を誤るリスク
スイスショックでは日本でも少なからぬ人が大打撃を受けましたが、一方で賢く立ち回って売りポジションを構築していた人もいます。
その差は情報力です。
スイスの金融政策について日本語の情報は決して豊富とはいえないでしょう。
「次にスイス中銀がどう動くだろうか」と思ったときに頼れるのは英語の情報です。
マイナー通貨ペアほど、英語や現地語のニュースを調べ、分析できるかどうかで分析精度には大きな差がつきます。
マイナー通貨を取引する際には現地の大手新聞などのWebサイトやツイッターを見て、「ヘッドライン」=見出しだけでも確認しておくといいでしょう。
語学力がない人でも、最近では自動翻訳の精度も高まっていますから記事の概要を捉えることはできるはずです。
流動性の低さによる急変のリスク
為替市場では米ドルが基軸であり、それに次ぐのがユーロや円です。
国際決済銀行などが発表する取引データを見ると、為替市場で取引される通貨ペアはこうした主要通貨に大きく偏っています。
トルコリラや南アフリカランド、メキシコペソなど新興国通貨の取引割合は非常に小さくなっています。
こうした取引する人が少ない状況を「流動性が低い」と表現したりします。
流動性が低いと、何が起きるのでしょうか? 大口の注文のインパクトが大きくなり、ふだんよりも少し大きな注文が入っただけで価格が急変しやすくなります。
特に日本で人気の高金利通貨では、重要なチャートポイントを割り込んだときに日本からのロスカットが一斉に発動したため、勢いよく落ちてしまうことがありました。
マイナー通貨ペアでは損切り(逆指値注文)で指定したレートよりも不利な約定となることも起こりえますから注意しましょう。
人気通貨ペア数ランキングBEST3
取引通貨ペアを増やしてみようかと思ったら、まずは取引環境を整備してみましょう。
IG証券やヒロセ通商、SBI FXトレードなど取り扱い通貨ペアの豊富なFX口座を一つもっておくと、監視できる通貨ペアが一気に増えます。
どの口座でどんな通貨ペアが取引できるのか、以下のページで確認してみましょう。
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