目次
FXのキャンペーンの種類とイロハを解説!
FX会社が実施している各種キャンペーン。
いろいろあって初めて知る人は、どんなメリットがあるのか迷ってしまいますよね。
でも、各FX会社が実施しているキャンペーンの種類は、大きく分けるとこの4つだけなんです。
- 新規口座開設キャッシュバックキャンペーン
- 取引量に応じたキャッシュバックキャンペーン
- 取引量に応じた食品などのプレゼントキャンペーン
- 取引の時に手数料が減額されるキャンペーン
これらの中で1〜3が、条件を達成することで現金や金券、食品などのギフトを受け取れるキャンペーン。
内容や条件などを表にまとめると以下のようになります。
新規口座開設キャッシュバックキャンペーン | 取引量に応じたキャッシュバックキャンペーン | 取引量に応じた食品などのプレゼントキャンペーン | 取引の時に手数料が減額されるキャンペーン | |
---|---|---|---|---|
参加資格 | 口座未開設 | 口座開設済み | 口座開設済み | 口座開設済み |
内容 | 新規口座を開設して条件を満たすとキャッシュバックがある | 条件を満たすとキャッシュバックがある | 条件を満たすと食品などのプレゼントがある | 期間限定で特定通貨ペアのスプレッドが狭くなる |
達成条件 | 新規口座開設 口座に入金 指定ロット数を取引 |
FX会社サイトでエントリー 指定ロット数を取引 |
FX会社サイトでエントリー 指定ロット数を取引 |
自動的に適用(エントリー不要) |
新規口座開設キャッシュバックキャンペーン
新しくFX会社の口座を開設した人だけが参加できるキャンペーンです。
キャンペーンに参加するための条件は、
- 新規でFX口座開設
- 取引口座に◯◯円以上入金
- ◯◯通貨以上の新規取引
など。
新しくFX口座を開設し、指定された期間内の取引数量に応じて現金や金券のキャッシュバックが適用されます。
また、FX会社の中には新規口座開設&入金しただけでキャッシュバックが適用されるキャンペーンも。
「いずれトレードする予定だけど、今はまだ勉強中なので怖い」という方もキャッシュバックを受け取ることができます。
取引量に応じたキャッシュバックキャンペーン
こちらはFX口座を開設し、実際に取引をしている人向け。
どこのFX会社でも実施しているポピュラーなキャンペーンです。
取引量が多ければ多いほど、キャッシュバックの金額も多くなります。
FX会社にとってはトレーダーの取引量が売り上げに影響してくるため、たくさん取引してもらうためにこのようなキャンペーンを実施しています。
取引量に応じた食品などのプレゼントキャンペーン
こちらもFX口座を開設済みで、実際に取引をしている人向けのキャンペーンです。
「取引量に応じたキャッシュバックキャンペーン」との違いは、もらえる特典がキャッシュか食品(やその他ギフトなど)かの違いだけ。
取引量が多ければ多いほど、もらえる食品が豪華になっていきます。
キャンペーン期間は3ヶ月周期が多い
上記3つのキャンペーンすべてにいえるのですが、キャンペーンの期間は3ヶ月スパンに設定しているFX会社が多いようです。
<新規口座開設キャッシュバックキャンペーンの例>
- 1月に新規口座を開設
- 1月〜3月の期間で取引量を測定
- 条件を達成していたら4月にキャッシュバックが適用
<取引量に応じたキャッシュバック(食品プレゼント)キャンペーン>
キャンペーン目当ての口座開設は月初が狙い目
「新規口座開設キャッシュバックキャンペーン」についてさらに細かく説明すると、口座開設のタイミングでカウントされるのは“月”だけであって、“何日”かまではカウントされないことが多いです。
例えば1月1日に口座開設した人も1月31日に口座開設した人も、キャンペーンが終了するのは3月末。
取引量とキャッシュバックの金額は比例しているので、本気でキャンペーンを狙いにいくのであれば、口座開設するタイミングは取引できる日数を最大限増やせる月初めがベストといえるでしょう。
取引の時に手数料が減額されるキャンペーン
今まで説明してきたのは条件を満たせば現金や食品など何かしらの特典がもらえるキャンペーンでしたが、それ以外に「トレーダーにとって取引条件が有利になるキャンペーン」があります。
代表的なものとしては「◯月◯日から◯月◯日まで!ドル円のスプレッドが0.3銭から0.2銭に!」といった、スプレッドを従来より狭くしたキャンペーンが有名です。
【2020年8月】口座開設+入金キャンペーン一覧
もしあなたがこれからFXを始める段階で、トレードスタイルが固まっていないなら、「キャッシュバックを得るため」の取引はしない方がいいでしょう。
基礎知識も知らずにマーケットに飛び込むと、キャッシュバックの金額以上の損失が出てしまう危険性もあります。
ですので、ここでは新規口座開設と入金だけでキャッシュバックがもらえるFX会社のキャンペーンを取り上げます。(※1回の取引が必要なキャンペーンあり)
キャッシュバックの金額はそれほど多くありませんが、トレードのリスクがゼロであることがポイントです。
※2023年12月時点※ 口座開設月から翌月末まで2023年7月1日(土)午前6時00分開始)
【2020年8月】あなたに合ったキャンペーンはズバリこれ!取引量と頻度でキャンペーンを選ぶ
キャッシュバックや食品プレゼント系のキャンペーンには、
- これから新規口座開設する人向け
- すでに口座をもっている人向け
のものがあることを説明してきましたが、もしあなたがキャンペーンを効率的に狙っていきたいのであれば、新規口座開設キャッシュバックキャンペーンに狙いを絞った方がいいでしょう。
なぜなら、新規口座開設キャンペーンの方が達成のハードルが低いからです。
-
- <キャンペーンの条件例>
- 新規口座開設&入金&ポンド円取引
- 15万通貨以上取引:5,000円キャッシュバック(最低ライン)
- 200万通貨以上取引:20,000円キャッシュバック
-
- <キャンペーンの条件例>
- ポンド円取引
- 100万通貨以上取引:3,300円キャッシュバック(最低ライン)
- 300万通貨以上取引:10,000円キャッシュバック
上の例は実際に行われていた同じFX会社のキャンペーンになります。
キャッシュバックを受けられる条件の最低ラインを見ると、新規口座開設キャッシュバックキャンペーンの方が、少ない取引量で多くのキャッシュバックを受けられることがわかります。
以下に、各FX会社で実施している新規口座開設&取引量に応じたキャッシュバックキャンペーンや特典をまとめました。
特典を利用するために必ず知っておきたい基礎知識【初心者向け】
FX会社が実施しているキャッシュバック(や食品プレゼント)キャンペーンのほとんどが、取引量に応じてキャッシュバック金額が上がっていくタイプです。
「取引量って何?」と疑問に思う人もいるかと思いますので、ここでは取引量についてシンプルに説明しましょう。
取引量(取引高ともいいます)とは…
「実際にFX取引をした単位がどれだけあるか」ということ。
例えば、カジノのルーレットでチップを賭けていったとして…
1回目5ドル、2回目10ドル、3回目20ドル、4回目5ドル、5回目10ドル…終了
賭け金、50ドル → 取引量、50ドル
Bさん:回数2回
1回目60ドル、2回目40ドル…終了
賭け金、100ドル → 取引量、100ドル
賭けたチップの総量が取引量といえます。取引した回数は関係ないんですね。
なお、FXの取引量で使われている単位は「通貨」「Lot(ロット)」と呼ばれています。
ほとんどのFX会社が「1万通貨=1Lot」なのですが、中には「1,000通貨=1Lot」や「10万通貨=1Lot(1万通貨=0.1Lot)」というルールのFX会社もあるので注意しましょう。
通貨単位とは
では、どのくらいの資金でどのくらいの通貨単位の取引ができるのか、実際のFX会社のキャンペーンを例にして見ていきましょう。
【ヒロセ通商】
5,000円キャッシュバック(片道15万通貨以上のお取引)
まず「片道」とは何かを説明しましょう。
FXの取引は通貨ペアを「新規で買う→決済で売る」「新規で売る→決済で買う」といったかたちで、1回の取引に対して2回の売買が発生します。
新規取引から始まって決済取引に終わる、この一連の流れを「往復」といい、基本的に「片道」とは「新規取引」だけを指します。
ですから、片道1回の取引で条件を達成する場合、
- 新規取引のみで15万通貨 → OK
- 新規取引8万通貨、決済取引7万通貨 → NG
となります。
「15万通貨以上の取引」をクリアするには、いくらくらいの資金が証拠金として必要になるのでしょうか。まずは、取引通貨単位と最低限必要な証拠金の関係を見てみましょう。
<通貨ペア別、取引に必要な証拠金>
1,000通貨 | 1万通貨 | 10万通貨 | |
---|---|---|---|
ドル円 (1ドル110円の場合) |
4,400円 | 44,000円 | 444,000円 |
ユーロ円 (1ユーロ120円の場合) |
4,800円 | 48,000円 | 480,000円 |
ポンド円 (1ポンド140円の場合) |
5,600円 | 56,000円 | 560,000円 |
豪ドル円 (1豪ドル75円の場合) |
3,000円 | 30,000円 | 300,000円 |
ドル円での取引の場合、1回の取引で10万通貨に到達するには、レバレッジ25倍を適用したとしても40万円以上口座に入金されていないとできません。
しかし上記のキャンペーンの場合、条件を1回の取引で達成する必要はなく、1万通貨に設定した取引を15回行っても条件達成となります。
20万円程度の資金を用意すれば1万通貨をレバレッジ5倍で取引できますし、15回のトレードも達成できるのはないでしょうか。
Lotとは
次は取引単位がLot(ロット)表記のFX会社のキャンペーンを見てみましょう。
繰り返しになりますが、Lot表記の際は「1Lotが何通貨単位になるのか」を確認しておくことが大事です。
DMM FXは「1Lot=1万通貨」です。
あとは、上記「通貨単位とは」で説明したとおりになります。
3ヶ月で500Lot(=500万通貨)以上の新規取引という条件を、ドル円でざっくりと試算してみました。
取引単位 | 1Lot | 3Lot | 5Lot | 10Lot |
---|---|---|---|---|
1回の取引に必要な証拠金 | 44,000円 | 132,000円 | 220,000円 | 440,000円 |
必要な取引回数 | 500回 | 167回 | 100回 | 50回 |
1日に必要な取引回数 | 8.3回 | 2.8回 | 1.7回 | 0.8回 |
取引に必要な証拠金として50万円以上口座に入金できれば、1日あたり1回のトレードで達成できる計算になりますが、資金が10万円程度の場合は1日に10回前後の取引がノルマとなりそうです。
達成しやすい?賢くキャンペーンを利用する3つの方法
取引量に応じたキャンペーンを達成するには、指定された取引量に到達しなくてはなりません。
ここでは、より多くの特典を受け取るために挑戦したい、キャンペーン達成のコツを3つ紹介します。
IFO注文を設定する
FX取引にはいろいろな注文方法がありますが、その中のひとつ「IFO注文」を使った方法を紹介します。このやり方をマスターすることによって、損失のリスクをできるかぎり抑えて取引回数を増やせるようになります。
IFO注文とは
- 特定の価格にきたら新規(指値・逆指値、エントリー用)
- 特定の価格にきたら決済(指値、利食い用)
- 特定の価格にきたら決済(逆指値、損切り用)
といった3つの予約注文を1回の操作で行える、とても便利な注文方法です。
2つある決済の予約注文は一方が約定するともう一方は自動的にキャンセルされます。
1万通貨の取引をIFO注文で行えば、数銭の逆行があったら自動的に損切りされる設定にしておくことで、負けた場合に1回の取引で受ける損失を数百円程度に抑えられます。
このようなキャッシュバックキャンペーンがあったとして、1回1万通貨で取引するとしましょう。
そして「0.01円(1銭)値動きがあったら決済する」とIFO注文で設定します。
その際トータルで15回取引するわけですが、仮に取引すべてが損失を被ったとしても、
5,000円(キャッシュバック)−1,500円(取引1回の損失100円×15回分)=3,500円
ということで、キャッシュバックから取引の損失分を引いた金額が手に入ります。
ただし、このやり方にも注意点が2つあります。
(1)ストップレベルについて
予約注文(指値・逆指値)をする際、現在の価格から◯銭(pips)離れている必要があるかを決めたルールのことをストップレベルというのですが、FX会社によってストップレベルは異なっています。
公式サイトで調べたり、デモトレードでIFO注文をしてみるなどして、利用するFX会社のストップレベルを把握しておくとよいでしょう。
(2)取引上限によっては損失のリスク
2つ目はキャッシュバックの取引条件によっては損失のリスクがあること。
キャッシュバックの取引条件が100万通貨以上、200万通貨以上といった場合、キャッシュバック金額よりも取引の損失が上回ってしまうリスクがあります。
「取引で発生する合計損失金額>キャッシュバック金額」となっていないか、キャンペーンに参加する前に必ず確認しておきましょう。
スキャルピングトレードで取引量アップ
次の作戦は、スキャルピングで取引回数を増やし、取引量をアップさせる方法です。
FXのトレード手法は一つだけではなく、さまざまな取引スタイルがあります。
新規取引から決済取引までの保有時間の違いによって、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードと呼ばれる取引スタイルに分類できます。
スキャルピング | デイトレード | スイングトレード | ポジショントレード | |
---|---|---|---|---|
ポジション保有時間 | 数秒〜数分 | 数時間〜1日 | 数日〜数週間 | 数週間〜 |
狙う値幅(pips)イメージ | 小(1~10pips) | 中(10~100pips) | 大(100pips以上) | 特大(1000pips) |
スキャルピングは1回の取引を数秒〜数分で完結させる取引スタイルで、1回の取引で狙う値幅もわずか。
取引回数を増やして為替差損益を積み重ねていくイメージなのですが、ここまで読んでピンときた人もいるのではないでしょうか?
先ほどDMM FXのキャンペーン例で「口座開設完了日から3ヶ月以内に新規取引500Lot以上」というキャンペーンの条件がありましたよね。
これを達成するのに1Lot(1万通貨)取引の場合、1日10回前後の取引がノルマになるとお伝えしました。
つまり少ない資金でキャンペーンを達成するのに最適な取引スタイルがスキャルピングなんですね。
口座開設完了日から3ヶ月以内に新規取引500Lot以上を達成するには…
取引単位 | 1Lot | 3Lot | 5Lot | 10Lot |
---|---|---|---|---|
1回の取引に必要な証拠金 | 44,000円 | 132,000円 | 220,000円 | 440,000円 |
必要な取引回数 | 500回 | 167回 | 100回 | 50回 |
1日に必要な取引回数 | 8.3回 | 2.8回 | 1.7回 | 0.8回 |
キャンペーンの条件が「500Lot以上の取引」と聞くと、「そんなに取引できるかな…?」と尻込みしますが、1日何回取引をすればいいのかで考えると、条件の見え方が変わってきませんか?
ただ、このスキャルピングによる取引にも一つ注意点があります。
FX会社の中にはスキャルピング取引を禁止しているところもあり、各FX会社の「店頭外国為替証拠金取引約款」の禁止事項に記載があります。
・DMM FX
第7条(禁止事項)1-(9)「短時間での注文を繰り返し行う行為」と記載あり
・GMOクリック証券
第32条(本取引・本サービスの利用禁止・解約)1. 「または過度の回転売買等不適切な取引であると当社が判断した場合」と記載あり
スキャルピングをする場合は、ヒロセ通商などスキャルピングを公認しているFX会社を利用しましょう。
必要証拠金の少ない通貨ペアを狙って取引量アップ
FX取引に必要な資金をあまり用意できない人向け。
同じ取引回数で、最大限取引量を増やす作戦です。
やり方はシンプルで、必要証拠金ができるだけ少ない通貨ペア(価格が安い通貨ペア)に絞って取引するだけです。
1万通貨取引における各通貨ペアの必要証拠金
ドル円 | 44,000円 | カナダドル円 | 34,000円 |
ユーロ円 | 49,000円 | ユーロドル | 49,000円 |
ポンド円 | 59,000円 | ポンドドル | 59,000円 |
豪ドル円 | 31,000円 | 豪ドル米ドル | 31,000円 |
NZドル円 | 29,000円 | NZドル米ドル | 29,000円 |
上の表をご覧ください。
通貨ペアによって1回の取引に必要な資金が違うことがわかりますよね。
ポンド円で1万通貨取引するのに必要な資金は約6万円ですが、同じ6万円でNZドル円なら2万通貨取引ができるのです。
キャンペーンを狙うなら通貨ペアを適当に選ぶのではなく、1回あたりの取引量が増やせる通貨ペアを探してみましょう。
月初に口座開設を行う
記事の冒頭でも紹介しましたが、FX会社の取引量に応じたキャッシュバック(食品プレゼント)キャンペーンは基本的に3ヶ月周期。
ただし1月1日に口座開設した人も1月31日に口座開設した人も、キャンペーンが終了するのは3月末です。
ほとんどのキャンペーンでは取引量とキャッシュバックの金額が比例しています。
冒頭でも触れたとおり、取引できる日数を最大限増やすためには口座開設するタイミングは月初めがベストといえます。
主要FX会社のキャンペーン・特典一覧表
ここでは各FX会社が実施しているキャンペーンや特典の内容を一覧表にしました。
- 必要な条件(取引量など)
- キャッシュバック金額
- 取引期限
などを比較してチェックできます。
真っ先にキャッシュバックの金額に目がいってしまうのはしかたがありませんが、金額が高いということは達成条件のハードルもそれなりに高くなっているはずです。
どれなら達成できそうか、この一覧表から探してみましょう!
※YJFX!は2021年9月27日より、ヤフー株式会社の子会社からGMOフィナンシャルホールディングスの子会社になり、GMO外貨となりました
※ヒロセ通商の食べ物キャンペーンは省略しております
※2023年12月時点
※口座開設月から翌月末まで2023年7月1日(土)午前6時00分開始)
FX会社の総合ランキングBEST3
「他の項目でも比較したい!」と言う方は以下の記事で総合的にFX会社を比較していますので、こちらを参照ください。
FXおすすめ口座比較ランキング!3,000人調査でわかった初心者向けFX会社TOP10
「初心者におすすめFX会社」について、エフプロ編集部では「FXトレーダー3,000人」にアンケート調査を行いました。調査結果PDF•••続きを読む