目次
iPad専用アプリとiPad対応アプリの大きな違い
iPad対応とiPad専用アプリとでは表記は似ていますが、実際には大きな違いがあります。それは、「iPad対応」と書かれているFXアプリの多くは「iPhoneの取引画面をiPadでも表示できる」というものだからです。
これでは、わざわざiPadでやる意味はないでしょう。
このように、もしスマホ向けのアプリをiPadで使うとスマホサイズで表示されるか、スマホの画面をただ拡大しただけの表示となります。
そのためiPadでFXをするのであれば、iPad専用アプリを作っているFX会社ではじめることをおすすめします。
iPadアプリでFX会社を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイント
iPad専用のアプリを持つFX会社を選びたいのはもちろんですが、それ以外にも選ぶ際のポイントはあります。
- デモトレードの有無
- 注文のしやすさ
- テクニカル分析の充実さ
デモトレードの有無
iPadアプリの操作性を比較する場合は、実際に取引をしてみることが何よりも重要です。しかし、実際の資金を使うと慣れるまでに自分の貴重な資金が減ってしまうおそれがあります。また、予期せぬ操作ミスで大きな損失を出すおそれもあります。
そこで、デモトレードを行って取引シミュレーションをすることが大切です。デモトレードのサービスを提供しているFX会社は、下の一覧表で確認することができます。
デモトレードに必要なものは、基本的にメールアドレスのみです。メールアドレスを登録することでIDとパスワードが送られてくるので、あとはデモトレード専用のアプリをダウンロードするだけ。面倒な手順はありません。
注文のしやすさ
次に、iPadアプリで重視する点が注文のしやすさです。iPadはパソコンと異なりタップができるので、その分マウス移動よりも瞬時な判断に適しています。
そのため、特に比較しておきたいのがスピード注文機能です。この機能の画面の構成が使いやすいものなのかどうかというのはアプリを比較する上で重要なポイントです。
どこに発注ボタンがあるのか、そしてスリッページ機能はついているのか、チャート上で発注は可能か、発注すると同時に自動で利食いや損切りができる設定は可能か、設定はしやすいか、という点を中心に確認した方が良いでしょう。
ただし、使いやすさは人それぞれの感覚によるところが大きいです。 実際に使ってみて判断すると良いでしょう。
テクニカル分析の充実さ
最後に、iPadアプリで重視する点がチャートのテクニカル分析の機能の充実です。
iPadはスマホに比べて画面が大きいのがメリットです。このメリットが活きてくるのがチャート画面であり、そしてテクニカル分析においてです。
SMA(単純移動平均線)などのシンプルなテクニカルだけでなく、PC版の取引ツールにも引けをとらないテクニカル分析が実装されている最新のアプリを持つFX会社を選ぶことをおすすめします。
最近のiPadアプリは、パソコンの取引画面でも導入していないスパンモデルやスーパーボリンジャーといった最新のテクニカル分析を行うことのできるツールもあります。
こういった機能が充実していれば、もはやパソコンなしですべての取引をiPadだけで完結することも十分可能となります。また、アプリによってはチャートやテクニカルの部分だけiPhoneなどのスマホアプリと若干仕様が異なっていることもあります。
iPadアプリを選ぶ時はこの点にも注意して比較することをおすすめします。
iPadで取引できるアプリを提供しているFX会社一覧
iPadで取引が可能な11社のFX会社の一覧表です。あくまでも取引が可能なだけなので、その点も注意しながら見てみてください。
FX会社 | iPad専用 アプリ |
iPad対応 アプリ |
テクニカル数 | レート 更新頻度 |
注文方法数 | 対応OS |
---|---|---|---|---|---|---|
GMOクリック証券 | × | 〇 | 12類 | リアルタイム | 7種類 | iOS 10以降 |
DMM FX | × | 〇 | 11類 | 1秒 | 6種類 | iOS 9.0以降 |
ヒロセ通商 | ○ | 〇 | 19類 | 1秒 | 22種類 | iOS13.0以降 |
外為ジャパン | ×* | 〇 | 7類 | リアルタイム | 6種類 | iOS 8.0以降 |
外為オンライン | ○ | 〇 | 13類 | リアルタイム | 9種類 | iOS 10以降 |
インヴァスト証券 | × | 〇 | 44類 | 1秒 | 12種類 | iOS 12以降 |
GMO外貨 | ○ | 〇 | 11類 | リアルタイム | 13種類 | iOS 11.0以降 |
マネーパートナーズ | × | 〇 | 9種類 | 1秒 | 10種類 | iOS 10.0以降 |
SBI FXトレード | × | △ | 9種類 | リアルタイム | 10種類 | iOS 12.0以降 |
IG証券 | ○ | ○ | 26種類 | リアルタイム | 9種類 | iOS 13.0以降 |
※YJFX!は2021年9月27日より、ヤフー株式会社の子会社からGMOフィナンシャルホールディングスの子会社になり、GMO外貨となりました
* safari版でiPad専用ツールあり
iPadのFXアプリを提供しているFX会社を比較
iPad専用アプリ&1000通貨単位の取引が可能なヒロセ通商
ヒロセ通商のスマホアプリは、「LION FX iPad専用アプリ」です。
このiPadアプリでは1000通貨以下で取引が可能なので、移動中などの外出先でもリスクをコントロールしてトレードをすることができます。
そして「LION FX iPad専用アプリ」は他社にはない機能が豊富です。
まず、通貨ペア以外の日経平均株価、ダウ平均株価などが一覧で確認できます。
FXは東京時間は日経平均、そしてNY時間はダウ平均と動きが連動することが多くさらに原油価格も密接に関係してくるのでこういった価格をすぐに確認できるのはトレードの幅を広げることに役立ちます。
そして、「LION FX iPad専用アプリ」は、取引スタイルに合わせて2種類の取引画面が用意されています。
それが、オールラウンド型とスピード注文型です。
まず、オールラウンド型は、口座の状況が一目でわかる画面構成となっています。 そして、レート一覧のサイズは3段階から選択可能でその選択もスワイプするだけで画面が切り替わるので便利です。
次にスピード注文型は、クイック注文画面を搭載してスキャルピングなどのスピード注文に対応する画面構成です。 パソコンを使用するトレーダーと遜色ないトレード環境で取引を行うことができます。
次に、テクニカル分析について。
「LION FX iPad専用アプリ」では、トレンド系の種類が豊富です。
単純移動平均線やボリンジャーバンドなどにとどまらず、PC版取引ツールでしか使えないことの多いスーパーボリンジャーやスパンモデル、さらにはGMMAといったコアなユーザーも満足するテクニカル分析が可能です。 もちろん各パラメーターの変更が可能で色や線の種類まで変更することが可能です。 さらに設定したチャートはテンプレートとして保存することが可能です。
トレンドラインはもちろんフィボナッチリトレースメントやフィボナッチファンのラインをiPad上で引くこともできます。
さらにヒロセ通商はiPad上でできる注文方法も豊富です。
たとえば、「時間指定注文」が挙げられます。
「時間指定注文」は、時間を指定して注文をするという方法でFX業界でも珍しい注文方法です。 また、金額指定全決済機能という注文方法も備えています。 これは、評価損益の合計が設定金額になったら保有しているポジションすべてを成行決済するという注文方法です。 具体的には、「いろいろな通貨を持っていてその合計が10,000円になったら決済(利食いまたは損切り)する」というトレードが可能になります。
こういった他のFX会社ではなかなか行えない便利な注文もすべてiPad上で可能である点が「LION FX iPad専用アプリ」の長所といえます。
ヒロセ通商で取引を始める
ヒロセ通商の特徴3つ
取引スタイルに応じたアプリ画面の提供
ヒロセ通商(LION FX)はトレーダーの取引スタイルに応じて、すでにカスタマイズされた取引画面を選べます。
その画面表示のパターンは口座の状況が一目でわかる「オールラウンド型」とクイック注文画面を搭載し、スピード注文に対応する「スピード注文型」です。
「オールラウンド型」デイトレやスイングトレードなど幅広く対応、「スピード注文型」スキャルピングなどスピーディーな取引をする人向けです。
他にはない細かい設定
ヒロセ通商のアプリは各通貨ペア毎の取引単位と必要証拠金の量が一目でわかります。また、1000通貨単位での取引をするのに必要な証拠金の量を表示させることもできます。
通貨ペア毎にLot数・許容スリップ・指値幅・トレール幅を設定することも可能です。
通常のアプリでは、一度設定するとすべての通貨にその設定が適用されてしまいますが、ヒロセ通商のアプリは細かい設定が可能です。
1000通貨からFX取引可能
ヒロセ通商はFX業者の中でも数少ない、iPad専用アプリを提供しているFX会社。取引単位は1000通貨からとなっています。
このように1000通貨からの取引で、かつハイスペックな取引環境を移動中でも利用したいという方にメリットがあると言えます。
ヒロセ通商で取引を始める
ヒロセ通商の他にiPadアプリを提供するFX会社2選
他にもiPadアプリで特徴的なFX会社はあります。それが、以下で説明するDMMFXとGMOクリック証券です。
PCと同じアプリが使えるDMMFX
DMMFXのiPadアプリは、「DMMFX STANDARD」です。
「DMMFX STANDARD」は他のFX会社と異なり、「パソコンでも使用できるアプリケーション」となっています。他社のFXアプリはスマホのアプリと同じ仕様ですが、DMMFXの場合はパソコンのアプリがiPadで使えるという点で、文字通りパソコンの取引環境がiPadで利用できるといえます。
「DMMFX STANDARD」は、iPadの大きな画面のメリットが十分活かされており、取引画面が見やすく、操作性にも優れています。
まず紹介したいのがホーム画面。最近のスマホアプリではチャートを見ながら取引できるアプリも増えてきましたが、DMMFXのiPadアプリはホーム画面のデフォルトの状態でチャートと注文画面が同時に表示されています。
そして、テクニカル分析機能について。「DMMFX STANDARD」ではテクニカル分析も可能です。 移動平均線、指数移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表という基本的なトレンド系はもちろん、オシレーター系もMACDを備えています。 ただ、スマホアプリと比較すると表示できるテクニカル分析の数は少ないです。
その他にもDMMFXのにはiPadでトレードをしやすくするための仕組みが多くあります。
例えば売買比率の確認です。注文比率と人数比率で、各通貨ペアの「買いと売りどちらがどのくらいのパーセンテージなのか」を知ることができます。
全てのFX会社が売買比率を公開しているわけではないので、DMMFXを利用するメリットになりうるでしょう。
このように、DMMFXをiPadで使う場合にはチャート機能において少ない点はあるものの、ユーザーが使いやすいように工夫を凝らしているアプリになっています。
また、ニュースなども含めて提供してくれる情報量が多いのも特徴です。
DMM FXで取引を始める
FX口座数78万以上*のGMOクリック証券
GMOクリック証券のiPadアプリは「GMO-FX DASH」。「GMO-FX DASH」2017年7月にリリースされたアプリです。
このFXアプリはスマホにも対応していますが、スペックとしてはGMOクリック証券のPCツールに負けず劣らずの機能を備えています。
iPadアプリ「GMO-FX DASH」の特徴はなんといってもそのテクニカル分析の豊富さにあります。
まず、トレンド系は7種類の表示が可能です。
iPadアプリで平均足、スーパーボリンジャー、スパンモデルは、大変重宝します。
さらに、オシレーター系のテクニカル指標を表示することも可能です。「GMO-FX DASH」では、MACD、RSI、DMI/ADX、ストキャスティクス、RCIの表示が可能です。
もちろん、それぞれの設定値を自由に変更することも可能です。
「パソコン以外のチャートでは設定値が変えられない」というFX会社も多いので、この機能はパソコンいらずの快適なトレードを可能にするといえます。
さらに、それ以外に平行ライン(チャネルライン)や水平ライン、フィボナッチリトレースメントなどのラインを描画することも可能です。 iPadはスマホに比べて画面が大きいという利点があり、そういった利点を活かせるのがこういったラインの描画です。
上述のようにGMOクリック証券のスマホアプリはパソコンと遜色ないテクニカル分析の環境、そしてシステムの安定性が魅力です。
次に、注文について。
iPadアプリ「GMO-FX DASH」では、スピード注文が大変優れています。
特に「スピード注文チャート」という機能があり、iPadでチャートを見ながらそのまま素早く注文を行うことが可能です。
画面の配置もスキャルピングなどの瞬発力が要求されるトレードにも十分対応できる仕様になっています。 ワンタッチで全決済も可能となっています。iPadのアプリとしてのスペックも申し分ないと言えるでしょう。
GMOクリック証券で取引を始める