通貨ペアの選び方
FX会社で取り扱いのある通貨ペア数は20〜30ほど。
中には50以上も取り扱いがあるFX会社もあります。
これだけ選択肢が多いと迷ってしまいますが、まずは「ドル円」「クロス円(対円)」「クロス円(対円)以外」と3つに分類してみると、最初の通貨ペア選びがやりやすくなります。
自分に合った通貨ペアを選ぶ際に整理しておきたい項目は次の4つです。
- どのような取引スタイルか
- その通貨が流通している国の世界情勢や経済事情などの情報を集めやすいか
- その通貨が動きやすい時間にトレードできる環境にあるか
- 通貨ペアのスプレッドが狭いか
1〜3は、自分基準の選択ポイント。
通貨ペアがもつ特性に自分を合わせにいくのではなく、今の自分のライフスタイルに合った通貨ペアを見つけるのが、FXを長く続けるコツです。
4はFX会社のサービス内容に関するものになります。
取引スタイルで選ぶ
FXは、為替レートの変動による「為替差益(キャピタルゲイン)」と、通貨間の金利差による「金利差益(インカムゲイン)」という2つの差益を狙うことができます。
為替差益を狙う場合、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードといった取引スタイルの違いによって注目の通貨ペアは若干変わってきます。
詳しくは「取引スタイル別おすすめ通貨ペア」をご覧ください。
また、金利差益狙いは、新規でエントリーしたポジションを翌日に持ち越すと発生するスワップポイントを積み重ねていきます。
通貨ペア間の政策金利差が大きければ大きいほど、受け取る(支払う)金額は大きくなるため、スワップポイント狙いのトレードをするのであれば、高金利通貨と低金利通貨を組み合わせた通貨ペアが選択肢になります。
情報収集のしやすさで選ぶ
FXのベテラントレーダーたちは、各通貨の特徴を理解しているのはもちろんのこと、その通貨が使われている国々の経済事情、世界情勢などの情報を毎日収集しています。
一般的にメジャー通貨(FX市場で取引量の多い通貨)と呼ばれる米ドル、ユーロ、ポンド、円などは注目度が高いため、新聞・経済誌・ネットニュースなどで情報収集が可能です。
一方、シンガポールドル、ノルウェークローネなどといったメジャーではない通貨の場合、情報量も少なく集めるのにも時間がかかってしまいます。
よって、最初に選ぶ通貨ペアとしては、情報を収集しやすい主要国通貨を組み合わせた通貨ペアがいいでしょう。
ちなみに、「オーストラリアに留学したことがあるから豪ドルがいいな」「ヨーロッパのサッカーが好きだからユーロやポンドに注目してみよう」という感じで選ぶ方法もアリです。
自分になじみがある通貨の方が、情報収集を楽しく続けられますからね。
トレードできる時間帯で選ぶ
為替相場は平日なら24時間動いていますが、特徴的な動きが見られる時間帯があります。
そのため、トレードできる時間帯に応じて通貨ペアを選んでみてもいいでしょう。
例えば、東京市場の終了間際と欧州市場の開始が重なる時間帯(日本時間15〜17時頃)は、ユーロの値動きが活発になります。
昼から夕方までしかトレードできる時間がないのであれば、値動きの大きくなりやすいユーロ/円やユーロ/米ドルをチェックしてみましょう。
スプレッドで選ぶ
通貨を買うときの価格(ASK)と売るときの価格(BID)の差をスプレッドといいます。
このスプレッドの差が狭いほど取引コストが少ないため、まずはスプレッドが狭い通貨ペアの中から選んだ方がいいでしょう。
通貨ペアごとのスプレッドの違い
通貨ペア | DMMFXでの提供スプレッド(2020年6月1日調べ) |
---|---|
米ドル/円 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.5銭 |
ポンド/円 | 1.0銭 |
豪ドル/円 | 0.7銭 |
カナダドル/円 | 1.7銭 |
ユーロ/米ドル | 0.4pips |
ポンド/米ドル | 1.0pips |
円と他の通貨の組み合わせ(クロス円)を見てみるとスプレッド差は最大で5倍も。
スプレッドの狭さを基準にクロス円の中から選ぶのであれば、米ドル/円がもっとも狭い傾向があります。
【関連】ドル円はなぜ多くの人がおすすめする?
おすすめの通貨ペアとして米ドル/円を挙げるメディア、書籍、雑誌がたくさんあります。
その理由は次の4つが考えられます。
- メジャー通貨の組み合わせ
- なじみのある通貨の組み合わせ
- 情報収集しやすい
- スプレッドが狭い
米ドル/円がおすすめされるのは、米ドル、円ともにメジャーな通貨で、かつなじみのある通貨だからです。
いきなりユーロ/ポーランドズロチの通貨ペアからトレードを始めようとする方はいませんよね。
なぜならポーランドズロチを “知らない” からです。
ポーランドズロチについて調べるのは情報も少なく苦労しますが、メジャーな通貨である米ドル、円の情報はさまざまなところで手に入ります。
米ドル/円はFX市場でユーロ/米ドルに次いで取引量の多い通貨ペアです。
取引量の多い通貨ペアはマイナーな通貨ペアと比べて穏やかな値動きをしやすく、また米ドル/円は基本的に全通貨ペアの中でもっとも狭いスプレッドが提供されています。
この点もおすすめされる理由の一つといえるでしょう。
【関連】クロス円(対円)のメリットはどこにある?
ユーロ/円、豪ドル/円など、円とその他の通貨の組み合わせの通貨ペアを「クロス円」と呼びます。
厳密には米ドル/円はクロス円に含まれませんが、便宜的にここでは同じように扱います。
クロス円のメリットとしては、
- なじみのある通貨(円)の組み合わせであること
- トレードで発生する計算がしやすいこと
- スワップポイント狙いのトレードができること
が挙げられます。
FXでは利益、損失などの金額を計算しながらトレードを行います。
例えばユーロ/米ドルでトレードしたときの利益がいくらなのかを計算する場合、米ドルを円に換算する手間が発生しますが、クロス円の場合はそのまま円で計算が可能です。
「1ロット取引で15銭(pips)獲得したときの利益」や「必要証拠金に応じた損失許容金額」などといった計算で頭を悩ますFX初心者は少なくありません。
計算が苦手な方はクロス円の通貨ペアで慣れていくといいでしょう。
また、超低金利の円はスワップポイント狙いのトレードに向いています。
トルコリラ/円やメキシコペソ/円といった、高金利通貨と円を組み合わせた通貨ペアが有名です。
【関連】クロス円(対円)以外のメリットデメリット
クロス円以外の通貨ペアの代表格といえば、米ドルとその他の通貨を組み合わせたドルストレート(対米ドル)でしょう。
その中でもユーロ/米ドルは取引量が世界一の通貨ペアです。
クロス円以外の通貨ペアのメリットは、トレードする機会を増やせること。
円を中心に動くためクロス円の値動きが活発な東京市場の時間帯(日本時間の8時〜15時)が終わり、欧州市場が始まる時間(日本時間の16時頃〜)になるとユーロやポンドの取引が盛んに。
次いでNY市場が始まる時間(日本時間の21時頃〜)になると米ドルも加わります。
世界の基軸通貨である米ドルの他、ユーロやポンドも押さえておけば、いろいろな時間帯でトレードする機会を探せるようになります。
また、クロス円どうしは似た動きになる傾向があるため、ドルストレートを取引通貨ペアのラインナップに加えることで、リスクヘッジにもなります。
一方デメリットについては、クロス円と比べてスプレッドが広い傾向にあることと、先ほど述べた損益計算が少し難しいことです。
ドルストレート(ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドルなど)
- メリット
- クロス円と併用することで取引機会を増やせる
- デメリット
- スプレッドが少し広く、損益計算がやや複雑
ポンド(ポンド/米ドル、ユーロ/ポンドなど)
- メリット
- 値動きが大きい(大きな値幅を取れる可能性がある)
- デメリット
- 値動きが大きいのでリスク管理が重要
- また、スプレッドが少し広く、損益計算がやや複雑
利益を出しやすい通貨ペアって存在するの?
FXは投資であり、どの通貨ペアを選んでもトレードに失敗すれば損失が出ます。
その意味でいえば「利益を出しやすい通貨ペア」は存在しません。
しかし「利益を出しやすい」の定義を「価格が大きく動きやすい」とするのであれば、ボラティリティ(価格変動の度合い)の高さからポンドと他の通貨を組み合わせた通貨ペア(ポンド/円、ポンド/米ドル、ユーロ/ポンドなど)ということになります。
実際はポンド/円がドル/円よりよく動くように見えるのは、もともとの価格(値がさ)が高いから。
今の価格に対して同じ割合だけ動けば、金額あるいはpipsベースでいうとポンド/円の方が大きく動いているように見えることが多いです。
さらに価格が高いほど証拠金も多く必要です。
必要な証拠金あたりの変動幅を比較すると、ポンド/円が必ずしも一番変動率が高いわけではなく、期間によっては豪ドル/円の方が証拠金あたりの変動幅がポンド/f円より高くなることもあります(値がさが小さいほど証拠金あたりの変動率が高い傾向があります)。
FXにおいて利益率や勝率を左右するのは、通貨ペアそのものではなく、手法や資金管理です。
運用資金をもとにロット数や損失額(損切りのレベル)を決めていき、何度でもトレードに挑戦できる仕組みをつくっておく。
これがFXを長く続けていくコツです。
ですので、自分のやり方に合っている通貨ペアを見つけることが大切です。
いきなりたくさんの通貨の勉強をする必要はなく、通貨の特徴をしっかりと把握できるように、まずは2〜3個に絞って学んでいきましょう。
取引スタイル別おすすめ通貨ペア
ここからは取引スタイルごとにおすすめの通貨ペアを取り上げていきます。
「通貨ペアの選び方」で説明したとおり、取引スタイルによっておすすめの通貨ペアは(若干ですが)変わってきます。
FXの取引スタイルを大まかに分けると、
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- スワップポイント狙い
の4つになります。
スキャルピング、デイトレード、スイングトレードはポジションの保有時間の長さに違いがある取引スタイル。
スワップポイント狙いは、日々獲得できるスワップポイントを目的とした取引スタイルです。
特徴 | 難易度(◯or△) | チェックしておきたい通貨ペア | |
---|---|---|---|
スキャルピング | ・ポジション保有時間は数秒〜数十分 ・トレード回数は多い ・5〜20pipsの利幅を狙う |
△ | 米ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円 ユーロ/米ドル |
デイトレード |
・ポジション保有時間は1時間~数時間 ・トレード回数は1日数回 ・10〜100pipsの利幅を狙う |
◯ | 米ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円 ユーロ/米ドル |
スイングトレード |
・ポジション保有時間は数日〜数ヶ月 ・トレード回数は1週間に数回 ・デイトレード以上の利幅を狙う |
◯ | 米ドル/円 ユーロ/円 ポンド/円 豪ドル/円 ユーロ/米ドル 豪ドル/米ドル ポンド/米ドル |
スワップポイント狙い | ・ポジション保有時間は年単位 ・スワップポイントを積み重ねる |
△ | トルコリラ/円 南アフリカランド/円 メキシコペソ/円 |
スキャルピングにおすすめの通貨ペア
スキャルピングは取引回数が多く、狙う利幅が狭いため、スプレッドの影響を強く受ける取引スタイル。
ポジション保有時間は短く、エントリーから数秒〜数十分で決済し、5〜20pips程度の利幅を狙います。
1日に何度もトレードするためには、市場流動性(安定した価格で取引できる度合)が高く、狭いスプレッドが安定して提供され、狙った価格で約定できる通貨ペアが理想です。
米ドル/円
メジャー通貨を組み合わせた米ドル/円は、FX会社が提供するスプレッドがもっとも狭い通貨ペア。
市場流動性も高く、スキャルピングをするならまずチェックしておきたい通貨ペアです。
取引量が多いため、値動きは比較的穏やかな傾向があります。
- 米雇用統計
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)
- 日銀・金融政策決定会合
注目すべき経済指標
ユーロ/米ドル
欧州で流通されている通貨ユーロは、FXでは米ドルに次いで取引量が多いのが特徴です。
スプレッドを売りにしているFX会社では0.2〜0.5銭で提供されており、米ドル/円に次いでスプレッドの狭い通貨ペアとなっています。
ユーロ/米ドルでスキャルピングをする場合におすすめの時間帯は日本時間の21時以降。
この時間帯は欧州市場に加えてNY市場が参戦してくる時間帯なので、ユーロと米ドルの動きが活発になります。
なお、スキャルピングはスワップポイントが発生するタイミングまでポジションを持ち越さないため、スワップポイントの影響は受けません。
注目すべき経済指標
- 米雇用統計
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)
- 欧州中央銀行(ECB)政策金利
デイトレードにおすすめの通貨ペア
デイトレードはポジションを翌日に持ち越さずその日のうちに決着をつけるのが特徴。
狙う利幅は10pipsくらいの場合もあるため、スプレッドの狭さは重要です。
通貨ペアを選ぶ基準はスキャルピングと変わりません。
デイトレードもスワップポイントが発生するタイミングまでポジションを持ち越さないため、スワップポイントの影響はありません。
スワップポイントが支払いになる高金利通貨ペアの売りなども視野に入れてみてください。
米ドル/円
米ドル/円はスプレッドが狭いため、さまざまな取引スタイルでメリットを感じられるはず。
米ドル/円でデイトレードをする場合におすすめの時間帯は日本時間21時以降。
NY市場が始まるこの時間から24〜25時は、比較的価格が動きやすい傾向にあります。
他の通貨ペアとの影響では、ユーロ/ドルの動きに注目。
ギリシャやイタリアなど欧州各国で財政危機が発生したときは、ユーロ/ドルの下落につられて米ドル/円のボラティリティも高くなりました。
注目すべき経済指標
- 米雇用統計
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)
- 日銀・金融政策決定会合
ユーロ/円
米ドルに次ぐ取引量のユーロと円を組み合わせた通貨ペアです。
ほとんどのFX会社では米ドル/円、ユーロ/米ドルの次に狭いスプレッドを提供しており、0.4〜0.5pipsほどです。
ユーロ/円でデイトレードをする場合におすすめの時間帯は日本時間の16〜18時頃。
この時間帯は東京市場と欧州市場が切り替わるタイミングで、ユーロの動きが活発になります。
他の通貨ペアとの影響では、米ドルの動きに注目。
米ドルとユーロは逆相関関係にあるため、米国の力が強くなるとユーロが弱まり、ユーロが強くなると米ドルが弱くなる傾向があります。
注目すべき経済指標
- 欧州中央銀行(ECB)政策金利
- 日銀・金融政策決定会合
スイングトレードにおすすめの通貨ペア
ポジション保有時間が数日以上の取引スタイルであるスイングトレードは、狙う利幅がおおむね50pips以上あるため、スキャルピングやデイトレードほどスプレッドを気にする必要はありません。
そのかわり、場合によっては数週間ポジションを保有する可能性があるため、エントリーするポジションのスワップポイントがプラスなのかマイナスなのかは知っておく必要があります。
またスイングトレードは注目している通貨ペアが1つだけだとトレードする機会が少ないため、米ドル、ユーロ、円、ポンド、豪ドルなどのメジャーな通貨を組み合わせた複数の通貨ペアを毎日チェック。
その時々で大きなトレンドが発生しそうな通貨ペアに狙いを定めましょう。
米ドル/円
1ヶ月程度のトレンドが生まれる背景には、その時々で価格を動かすテーマがあります。
テーマの中身は直近の経済指標など多岐にわたるため、情報を収集しやすい通貨ペアが望ましいです。
米ドルと円はともに鮮度の高い情報を収集しやすいため、スイングトレードにおいても米ドル/円は注目といえます。
スイングトレードでは週足や日足、4時間足など中長期の時間足を使うため、トレードにおすすめの時間帯は特にありません。
注目すべき経済指標
- 米雇用統計
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)
- 日銀・金融政策決定会合
- その時々のテーマに関連する経済指標
豪ドル/円
米ドル、ユーロ、円、ポンドに次いで取引量が多く、メジャー通貨の一つに数えられる豪ドル。
10年前は高金利通貨の代表格でしたが、オーストラリアの金利が下がるにつれ、スワップポイント狙いの通貨ペアとしての魅力は薄れてきました。
しかし、為替差益をメインで狙う中期戦略においてはまだまだ魅力的です。
トレードするのに必要な証拠金が安く、米ドル/円と比べて7割ほど安い証拠金でトレードができるのも魅力です。
スイングトレードでは週足や日足、4時間足など中長期の時間足を使うため、トレードにおすすめの時間帯は特にありません。
豪ドル/円を取引する際に注目しておきたいのが中国の動向。
オーストラリアの経済は中国の景気に左右される傾向があります。
豪ドル、円の経済指標だけでなく中国の情報も調べておきましょう。
注目すべき経済指標
- 豪準備銀行(中央銀行)の政策金利発表
- 日銀・金融政策決定会合
- その時々のテーマに関連する経済指標
スワップポイントが高いおすすめ通貨ペア
2つの通貨間の政策金利差を調整する際に発生する受取額(支払額)をスワップポイントと呼びます。
このスワップポイントを積み重ねていくためには、金利差の大きな通貨ペアを選び、できるだけ長くポジションを保有します。
スワップポイント狙いはトレードにかける時間が少なく、一度ポジションをもったらほぼ放置した状態になります。
ただし、高金利な新興国通貨は、カントリーリスク(自国の政治経済情勢の影響を受けて価格が急騰暴落するリスク)に注意。
スワップポイントで得た利益をはるかに上回る為替差損を被る可能性があることは覚えておきましょう。
トルコリラ/円
高金利通貨で真っ先に思い浮かぶのがトルコリラ。
メキシコペソや南アフリカランドもありますが、トルコリラは知名度で一日の長があります。
SNSなどでも活発に情報交換が行われるなど、トルコリラ/円を長期保有するトレーダーはたくさんいます。
その他の新興国通貨よりも情報が収集しやすいのがメリットです。
メキシコペソ/円
トルコリラと同じく近年の高金利通貨の代表格に数えられるメキシコペソ/円も、スワップポイント狙いに適した通貨ペアです。
メキシコの政策金利はトルコよりも低いため、1ロットあたりのスワップポイントは見劣りします。
しかし、メキシコペソ/円はトルコリラ/円の3分の1程度の価格なので、トルコリラ/円より大量購入が可能です。
米ドル/円
高金利な新興国通貨はカントリーリスクが怖い。
そんな人は米ドル/円をチェックしてみましょう。
トルコリラ/円やメキシコペソ/円と比べるとスワップポイントは見劣りしますが、2020年5月の時点で、豪ドルやNZドルと円の組み合わせと同じレベルのスワップポイントになっています。
ただし、米ドル/円でスワップポイントを狙う場合はそれなりの資金が必要になる点を考慮する必要があります。
例えば10ロット保有する際に必要な証拠金は、トルコリラ/円だと6万円ですが、米ドル/円だと約43万円もかかります(トルコリラ/円15円、米ドル/円107円で試算)。
通貨ペアを選んだら次は何をすればいい?
次のステップでは、選んだ取引スタイルと通貨ペアに適したFX会社を決めましょう。
FX会社選びで取引スタイルごとに最低限押さえておきたいポイントは以下の通り。
スキャルピング
- スプレッドが狭い、スキャルピングOK
- ヒロセ通商
- FXプライムbyGMO など
デイトレード
- スプレッドが狭い
- GMOクリック証券
- 外為どっとコム など
スイングトレード
- スワップポイントが高い
- GMOクリック証券
- みんなのFX など
スワップポイント狙い
- スワップポイントが高い
- みんなのFX
- インヴァスト証券 など
これらに加えて、FX会社の実績・信頼性や取引ツールの使いやすさなどを比較して判断しましょう。
FX会社の比較は以下の記事が便利。
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FX会社のメリットの部分だけではなく、デメリットについてもしっかりと目を通しておきましょう。
記事のまとめ
さまざまな観点から通貨ペアについて解説してきましたが、自分に合った通貨ペアを見つけることはできたでしょうか?
残念に思った方も多いと思いますが、「利益を出しやすい」という意味でのおすすめの通貨ペアはありません。
自分のやり方に合った通貨ペアを見つけて自分のペースで取引をしていくことが大切です。
通貨ペアを選んだら、次はFX会社を選んでみましょう。
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