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外為どっとコム「ぴたんこテクニカル」の特徴
外為どっとコムの「ぴたんこテクニカル」は、複数のチャートを組み合わせたテクニカル分析を利用して未来の値動きを予想する取引補助ツールです。
ぴたんこテクニカルにはどのような特徴があるのかについて解説します。
テクニカル分析を利用した未来予測系の補助ツール
通常のテクニカル分析系ツールは、為替市場の値動きなどをチャートとして表示する機能を持っています。
チャートツールを利用する人は、チャートによって過去の値動きパターンを確認し、今後の値動きを予想してトレードに役立てます。
しかし、チャート分析はなかなか難しく、敷居が高いと感じる人も少なくありません。
ぴたんこテクニカルは、多くの人が難しいと感じる「チャート分析」と「トレード戦略立案」の部分をトレーダーの代わりに行い、今後の値動きを予想して表示します。
分かりやすく言い換えると、ぴたんこテクニカルは、チャート分析を覚えきれていない人でも利用しやすい「売買シグナル」や「未来予測チャート」を表示する点が大きな特徴です。
このような未来予測系のテクニカル分析補助ツールは、他のFX会社でもいくつか見られ、トレードの判断材料に利用されています。
もちろん、未来予測系ツールの表示する内容はあくまでも「予想」です。
当然ながら100%当たるわけではありません。
ただ、複数のテクニカル分析を加味しているため、売買シグナルが複数重なると予想の精度は高まります。
プロダクト版とライト版がある
ぴたんこテクニカルには、全機能が使えるプロダクト版と、一部の機能のみ使えるようにしたライト版の2種類があります。
プロダクト版は、外貨ネクストネオ「GFX」(外為どっとコムのFXサービス)会員であれば利用できます。
デモ口座の登録者はライト版を使うことができますが、通貨ペア数は3通貨(プロダクト版は12通貨)、足種は2種類(プロダクト版は7種類)といった具合に機能が制限されています。
主な機能は「お天気シグナル」「みらい予測チャート」の2種類
ぴたんこテクニカルの機能は「お天気シグナル」「みらい予測チャート」の2種類です。
お天気シグナルは、通貨ペア、あるいは足種ごとに売買傾向を分析して、売りシグナル・買いシグナルを、お天気マークで表示します。
売りシグナルが強いと雨マーク、買いシグナルが強いと晴れマークで表現され、売買で色も分けられているため、通過ベア・足種ごとの売買シグナルがひと目で分かる表示です。
複数のチャート分析による売買シグナルが一行にまとまって出ているので見渡しが良く、複数のチャートをひとつひとつ見るよりも効率よく売買シグナルチェックができます。
みらい予測チャートは、複数のチャート分析を利用して、今後のチャートを予測して表示するという機能です。
表示範囲を変更して、最大2,500本分のローソク足を表示することができます。
お天気シグナルとみらい予測チャートの使い方
お天気シグナルとみらい予測チャートの具体的な使い方について解説します。
基本の見方と、複数のデータを利用した便利な使い方も紹介します。
お天気シグナルの使い方
お天気シグナルは、通貨ペア別パネルと足種別パネルがあります。
通貨ペア別パネルでは、複数のテクニカル指標が同じ方向を示していれば、売買シグナルの信頼性は高まります。
ただし、RSIなどのオシレーター系は、トレンド方向ではなくて売買ボリュームの傾きを示している逆張りの指標である点には要注意です。
時には、トレンド系とは傾向が逆になることもある点を把握しておきましょう。
足種別パネルは、期間の短い足が上側にあり、順番にだんだん長い足種の売買傾向が並びます。
トレンドの転換は期間の短い足種から始まるため、トレンド転換の始まりを見つけるのに使えます。
自分のトレードスタイルによって、判断するために見る足種に違いはありますが、同時に他の足種の情報を見ることができる点は、とても見やすい特徴です。
みらい予測チャートの使い方
みらい予測チャートは、これからの価格変動予想をチャートに表示します。
画面下部には、過去の値動きから、同じような形をしたチャートを3パターン表示する機能もあり、それぞれを見比べて今後の値動きを予測するために利用可能です。
みらい予測チャートも、あくまでも予測ツールであり100%的中するわけではありません。
予測チャートや近似チャートが同じ方向に進んでいるかどうかを確認するど、自身のトレード方針を決める際に利用する判断材料のひとつに留めておきましょう。
ぴたんこテクニカルをもっと活用する方法
ぴたんこテクニカルは、リアルタイムに更新されるわけではありません。
そのため、別途リアルタイムチャートで移動平均線などを表示させ、売買シグナルが出ているかどうかをお天気シグナルと併用することで、さらに売買シグナルの信頼度を高めることができます。
また、みらい予測チャートは、バイナリーオプションを利用する際に参考にするという使い方も考えられるでしょう。
予測チャートや近似チャートで同じ傾向が出ている場合は信頼度が高く、方向性がばらついている場合は投資を見合わせるといった使い方も可能です。
テクニカル分析の勉強ができる!ぴたんこテクニカルを使うメリット4つ
ぴたんこテクニカルを使うメリットは主に4つあります。それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
対応している通貨ペアが多め
ぴたんこテクニカルの対象通貨ペア数は、プロダクト版で12通貨ペアです。(ライト版では2通貨ペア)
メジャーで取引量の多いドル円やユーロ円だけでなく、南アプリカランド円のような高金利通貨も扱っている点は魅力です。
時間足1分足に対応しているため短期売買で利用しやすい
一方、ぴたんこテクニカルは1分足にも対応しています。
そのため、ぴたんこテクニカルは、短期売買で利用しやすい未来予測系ツールとして活用することが可能です。
売買シグナル発生時の時間が表示される
これも、他社の未来予測系ツールにはない機能ですが、売買シグナル発生時の時間を表示する点も、ぴたんこテクニカルの長所です。
売買シグナルが出ても、相当時間が経過している場合は、その売買シグナルの信頼性も弱まっている可能性があります。
テクニカル分析の勉強になる
ぴたんこテクニカルはチャートも表示できるため、売買シグナルはどのようなときに発生するのかを確認することが可能です。
テクニカル分析そのものの勉強になる点も、ぴたんこテクニカルを利用する大きなメリットです。
チャート上で、売買シグナルのもととなっているチャートを表示して、発生時間付近を中心にチャートを見てみましょう。なぜシグナル発生となったかが分かるようになると、自然とFXトレードについての知識も深まります。
予想は100%ではない?ぴたんこテクニカルを使うデメリット3つ
ぴたんこテクニカルは便利なツールですが、デメリットもいくつか存在します。デメリットも把握した上で使いこなしましょう。
100%ではないのに頼りすぎてしまう
ぴたんこテクニカルで表示される売買シグナルや未来の値動きを予測したチャートは、100%ではありません。
テクニカル分析で売買シグナルが発生しても、ダマシになる場合があることを考えると、100%ではないことは理解できるのではないでしょうか。
しかし、100%ではないと分かっていても、はっきりとしたシグナルとして表示されると、ついつい頼ってしまう心理状態になる人もいます。
ぴたんこテクニカルの情報に頼りきらず、判断材料のひとつとして割り切って利用する心構えが重要です。
対応していない通貨ペアでは使えない
外為オンラインの取引ツールで扱える通貨ペア数は30ですが、ぴたんこテクニカルで扱える通貨ペア数は12と差があります。
他社の未来予測系ツールに比べると、ぴたんこテクニカルの対応通貨ペア数は多いのですが、外為オンラインの対応している通貨ペアすべてで使えないという点はデメリットです。
デモ版ではスマホで試せない
デモ版では、ぴたんこテクニカルのスマホアプリを試せません。
スマホ版でぴたんこテクニカルを使いたい場合は、本口座を開設するしかないのが現状です。
日々の取引はスマホがメインになりそうだ、という人にとってはデメリットとなります。
ぴたんこテクニカルを使う際の注意点は?
ぴたんこテクニカルの真価は、複数のテクニカル指標が発する売買シグナルを並列で確認できる点にあります。
ひとつのテクニカル指標が発する売買シグナルだけに頼らず、同じ通貨ペアで複数のシグナルをチェックする使い方が基本です。
また繰り返しになりますが、ぴたんこテクニカルは100%の確率で予測できるツールではありません。「参考にする」という使い方が基本と言えるでしょう。